こんばんは、Fです。
みなさま、今年のくるみはどちらでご覧になりました?
私は、新国立劇場バレエ団の「くるみ割り人形」を観劇しました。
最近、新国立多めです。苦手な京王線の乗り換えも慣れてきました(←小田急?)
いくつかのバレエ団のくるみ割り人形のパンフレットを見ながら「くるみどれにする〜?」と言っていたのが10月の後半。友人Aは、新国立がいいと言い、池田理沙子さんのクララが良いと言ったのですが、その時点で池田さんの日程は並び席だと良い席が既に残っていない!
と、いうことで「ぴあスペシャルデー」のクララのキャストは、小野絢子さんの日程にしました。(私は小野絢子さんがよかったのだ…)
2ヶ月前でも既にチケット取り難い日が来るなんてー。日本にバレエ確実に浸透していますね!でもチケット取れないの困りますね!もう、当日券狙いとか無理ですね!
開演前には、ロビーで大道芸人が曲芸を見せてくれたり、聖歌隊がクリスマスらしい歌を歌っていたり、とても贅沢な会でした。
本編のくるみは、そうですねー。全体的に繋がりがよく解らない演出でした。
でも、踊りは素晴らしかったです。
そう、踊りは素晴らしかったのですよ。
田舎にいた頃には、なかなか観れなかったプロのバレエ公演を上京して観るようになって20年になります。
10年前、15年前は、日本のバレエ団で男性のアンサンブルが揃っていることは、ほとんどなかったですし、王子でもピルエット回ってトントントン…。なんてこともあったような…。
でも、そういうモノだと思って観ていましたし、当時はそれに不満があった訳でもないです。
新国立劇場はバレエに専念できる素晴らしい環境が整っていて、日本国内でも踊りのレベルはもちろんトップクラスに高いので、10年前の日本のバレエ団の平均的な公演と比べるとレベルが上がっていると感じるのは当然と思うのですが、いや、それでも海外のバレエ団と比べても遜色ないくらいのレベルになりましたと思いますよ。他のバレエ団も、もちろん女性のレベルも上がっていると思う、格段に。
ででで、くるみについてなんですけど、新国立劇場バレエ団の今年(ここ数年?)のくるみは、イーグリング版というバージョンだそうですが、一幕は子役がメインの構成で、バレエらしい踊りもほとんどなく、プロの公演を観に行った身としては、ちょっと物足りなさを感じました。
ただ、くるみ自体が、どのバージョンも一幕は子役多めの作品だと思いますし、クリスマスのホリデーシーズンに、子供の友達が出ているから。とか、隣の家のお嬢さんが出ているから。といった理由で、あまりバレエに縁のなかった人が、ちょっと観に行ってみようかな、なんて感じで観劇したりするというコンセプトの作品なのではないかと思うので、それはそれでしょうがないかなと思いました。
このイーグリング版、私としては、全体的に話の繋がりが、よく分からない部分が多かったです。
ネズミ倒してないのに戦い終わりなの?何を持って終わったの?どういう展開で外出たの??なぜ気球?夢の国まで着いてきたのに、ネズミの王様すぐやられちゃったけど?いいの?クララの夢の中なのに、クララ最後のグランしか出てこないの?
とか、謎な部分が多数ありましたが。あと三回くらい観たら解明するのかしら?
クララと王子のお二人は、小野さんと福岡さんの安定のペアで、不安な部分は一ミリもなく!さすがの安心感のパートナーシップでした。噂には聞いていたけど、恐ろしいリフトの数々で、あんなの信頼感無くしては出来ないだろう!パドドゥ以外も、割と恐ろしい振り付けでしたわよ。他の民族舞踊とかも。
ところで、小野さんちょっとお疲れだった?あれー?そこ、シングル回転なの?っていうところもあったけど。
いや、でも、たくさん回るだけがバレエじゃないですから。優雅にシングルという振り付けだったのかも。
もちろん、シングル回転でも美しかったですよ。小野絢子さんのクララ!
あとは、イケメン奥村さんがネズミ被っていたのはちょっと残念でしたが、「ネズミの王様、ウェーイ」みたいな、はっちゃけた感じがあって素敵でした。
では。