観劇日記 東京バレエ団『ブルメイステル版 白鳥の湖』 | Fのバレエ日記

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こんばんは。Fです。

 

今年の初めに、「月1観劇」を目標に掲げまして。毎月1回は劇場へ行って舞台を見ています。

なんのための目標なのか…。

 

人生を充実させるための目標です。ただ、それだけ。

 

そして4月は、東京バレエ団の『ブルメイステル版 白鳥の湖』を観て来ました。@東京文化会館

 

正直、白鳥は長いしお尻痛くなるし、劇場で観たくないです。自宅で、DVDで観たい派です真顔

 

長くても、お尻痛くなっても、つまらないゲッソリ1幕を我慢しても、それでもチケット買って時間掛けて観に行きたいと思えるのが、東京バレエ団で上演している「ブルメイステル版」なのです!熱くなってしまった…。

 

 

さて、4月は白鳥を観に行こう〜。と、だいぶ前から決めていたにも関わらず、どのキャストにするか直前まで決められず…。

ベテランの水香さん…今まで観る機会のなかった川島さん…昨年白鳥デビューの沖さん…。悩ましい。悩んでいるうちに、月日は流れて初日の前日(4月26日)になってしまったり…。これは、初日の水香さんを観るには、当日券か…。

 

と、言うことで、今まで観る機会がなかった川島さんの日に決めました。今まで観る機会がなかったのは、昨年退団した渡辺理恵さんが私は好きで、東京バレエ団の公演を観る際は理恵さんが出演する日程でチケットを取っていたから。ずっと同じようなポジションにいらした川島さんは、少なくともプリンシパルに昇格してからは観たことがなかったのです。

 

で、決めたのが4月26日の23時くらい。28日のチケットなのに…色々、危ない。

直前なのでS席は諦め(ほとんど、A席と変わらないような端っこの席しかなかったから)A席2階で。

 

 

いつも座席選ぶ時は、悩みに悩むのだけど、本当に難しい。賭けなのです。舞台から遠い席でも周りに人がいなくて観やすかったりすることもあるし、S席でも前の人が大きかったりすると見えにくいし、なかなかに難しい。ただ、東文のE席3000円の席とかは5階席だから、高所恐怖症としてはできるだけ登りたくない。

 

で、今回はA席。Rの中央よりの端っこで通路の隣だったので、まあまあいいかな。と言うことで決定。ただ、RとかLの斜めってる席って視界に入る客席も多いからどうかなー。と思っていたけど、視界に入る方々、みなさま小柄で、前のめりのおばちゃんが1名気になったけど、舞台が見えなくなるほどではなく、今回は賭けに勝った感じ。ただ、2階以上の席だとオーケストラボックスが気になる…。特に白いバレエだと気になるかも。ガラなら気にならないのかも知れない。今後の気を付けポイント。

 

 

当日は、東京文化会館全体で「上野の森バレエホリディ」というイベントをやっていて、とても混んでいる…そして、子供が多い…。

 



 

気を取り直して舞台の感想を。やっと、ここで…。

 

丁寧でちょっと強気?なオデットが印象的でしたが、はっきりと自分の意志を持った女性という感じで。結婚を約束してくれる人が現れたら魔法が溶けて人間に戻れるけど、でもそこに依存しているだけではないと言うか?結婚すればオールおっけーな訳ではない現代の女性に通じるところを感じました。

オディールは、嫌味な感じが滲み出ていて王子から白い羽を奪った時の勝ち誇った仕草とか、そのことが嬉しいけどまだ結婚を誓った訳ではないから取り敢えず嬉しさを抑えて冷静に誘惑を続ける感じとか、いやー、ほんとイヤな女ですね…。あくまでも、オディールのことです。

 

全体的には、さすが東バのコールド。24人のコールドの揃いっぷりはもちろんすごいんですが。

四羽の白鳥の、あの四つ子感。

アラセゴンに足をデベロッペするタイミング、高さ。首を傾げる角度。パドゥシャの上がるタイミング降りるタイミング、空中でのひし形の形まで、全て揃っている!

いやあ、すごい。すごいよ!

 

と、2幕のコールドに感動したところですが…。

お尻が痛いのを我慢してでも観たいブルメイステル版は、とにかく3幕が面白くて。

各国からの招待客が全員ロットバルトの手下で、みんなで寄って集って王子を騙しにかかっているという…。私が中学生のころ発表会で踊った3幕とは違う…。

 

全然可愛くない目つきのナポリとか。ナポリってのどかな音楽で可愛いイメージだったのに…。王子を挑発しまくっているマズルカとか。こちらも可愛いイメージだったのに、とにかく

全然可愛くない

ロットバルトに耳打ちされたりして、とにかくみんなで王子を挑発。弱そうな王子…。なぜ騙されてるって気づかないのか不思議に思うほどのシチュエーションなのだけど、それでも騙されてしまうのが、おとぎ話なのだ。

 

オディールに騙されたと知った後に、マザコン王子がママ(王妃)が止めるのを振り切ってオデットを探しに行くところは「王子がんばれ〜」て応援したくなりますねー。

 

その後、4幕。。

白鳥たちからジゼルのウィリーばりの拒絶をされながらも湖に突き落とされなくて良かったねー王子。と思ったら、ロットバルトに落とされてる?て、いうか自分で落ちた?でも、最終的にはオデットに助けられてハッピーエンド…という。最後まで頼りにならない、王子。でも、それがバレエの王子。

 

 

踊りとは関係ないけど、3幕のチャルダッシュで、マントが取れそうになってる人がいて、そわそわしながら見守ってしまった。なかなかはけるタイミングにならなくて、余計なお世話で心配してしまった。お母さんみたいだ。でも、一度はけて出てきたとき、ちゃんとなっていたから良かった。本人はもっとドキドキしただろうなー。いや、プロは、そんなことでは動揺しない?

舞台では何が起こるかわからないからいろんなことを想定して心構えなさっているだろうしねぇ…。

 

 

では。