👟 お兄ちゃんは舟をこぎ 弟のボクはちょっかいを出す 👟 ~お母さんが一番~
新幹線の車中、
通路側の座席に、
3歳になったくらいの男の子が座っているようなのですが、
数秒おきに、
頭がシートのはじからチョコン、チョコン、と見えては引っ込んでいます。
どうやら、居眠りをしているようです。
舟をこいでいる、状態です。
通路を挟んで、同じ並びに、
お母さんが1歳くらいの男の子を抱っこして座っています。
おかあさんは、
手を伸ばして、男の子を起こしました。
お兄ちゃんのようです。
しばらくすると、また、お兄ちゃんの頭が見え隠れし始めました。
それを見たから、というわけではないでしょうが、
弟のボクが、お母さんの膝から滑り降りて、
お兄ちゃんのほうに、ヨチヨチと歩いて行って、
~お母さんの手が、えりくびをつかんでいます~
お兄ちゃんの足元に座り込みました。
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当たり前なのですが、
最初の子供は、二番目の子ができるまでは、
一人っ子として育てられ、
二番目の子ができると、
とたんに、お兄ちゃんかお姉ちゃんになるのです。
その時に、赤ちゃん返り、などといわれる行動が起こることがあります。
今まで、まわりの人の愛情を一身に受けていた一番目の子は、
二番目の子が生まれたことにより、
自分への愛情が奪われた、少なくなった、と思い、
愛情を確かめようとしたり、不安や心配が強くなったりしたり、
などが原因のようです。
いずれにしても、
親の愛情が二番目の子に奪われた、と思う、ということを、
維摩会 春秋館で教えていただきました。
一番目の子には、多かれ少なかれこのような経験があり、
それなりに、共通した性格を形成していくようになるのです。
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お兄ちゃんの足元に座り込んだ弟のボクは、
お兄ちゃんを見上げて、
なにやら、とてもうれしそうな表情になると、
お兄ちゃんの運動靴の、マジックテープをピリピリとはがすと、
靴を脱がせてしまったのです。
そして、もう一方の靴にとりかかろうとした時、
お母さんがボクを抱き上げると、
抱っこしたまま、
もとの座席に腰を下ろしたのでした。
残念ながらボクの表情を見ることはできませんでしたが、
お兄ちゃんはその間、
ずっと気持ちよく居眠りを続けていたに違いありません。