日本でカリグラフィーが広く知られ、手軽に始められるようになったのは小田原真喜子先生と日本カリグラフィースクール(現在では小田原先生は当スクールから独立しています)によるところが大きいと思います。かくいう私も日本カリグラフィースクールでカリグラフィーを始めた一人です。
お恥ずかしいことですが、この書籍を手に取るまで戦前から日本で「ペンマンシップ」という形でカリグラフィーが研究・伝達されていたとは全く知りませんでした。その歴史と沿革、技法、作品がこの1冊にまとめられています。技法に関しては簡単に文章で述べられているだけで、特に写真を使った説明等はありませんが、掲載されている作品は表紙のようなFloulishing Birdの他、装飾文字をあしらったゴシック系の作品などが掲載されています。どれも芸術性が高く、特にFloulishing Birdにいたっては息を飲むほど美しい作品が何点も掲載されています。これらが日本人の手によって書かれているなんて感動の一言につきます。
この本は私にとって、これまで手に入れたカリグラフィー関連の書籍の中で一番素晴らしい書籍といっても過言ではありません。
一部カラーです。
<内容>
~巻頭カラー作品~
~記事~
洋書道(ペンマンシップ)の沿革史
実技編-書法と用具材料
~基本書体の解説~
商業字体 Business Writing *いわゆる一般に筆記体と呼ばれるような書体
装飾字体 Ornamental Writing *スペンサリアン体
専門字体 Text Wright(Lettering) *フラクチュアー体、ゴシック体などのスクエアペンで書く書体
ラウンドハンド Round Hand *カッパープレート体
~特別講座~
Flourishing
署名(Sign)の研究
モノグラムの趣味
年賀状とペン習字の範例
~応用作品~
*は私が加えた注釈です。