あなたはいつもその場所に立ってるね。
7両目の、1番8両目よりのドアの右。
そこに毎朝立ってる。
晴れの日も、くもりの日も、雨の日も、雪の日も。
いつもケータイ片手に立ってるね。
遅刻なんかとは無縁でしょ?
小学校から皆勤でしょ?
実は私も、そうなんだ。
一緒の電車に乗るようになって1年。
不思議だね。
約束なんか1つもしてないし、話したこともないのに
毎朝一緒にいるの。
長い休み明けの日
そこにあなたがいるだけで、私は懐かしい気持ちになって
安心するの。
不思議だね。
きっとこのまま、言葉を交わさず終わるのだろうけど、
でも、それでもいいや。
名前も知らないままだろうけど、
それでも。
あなたが今日も特等席に立っている。
それだけで憂うつな電車が少し楽しくなるんだから。