雨が降る夜はあなたに逢いたくなる。


あなたが雨に濡れていないか
あなたが寒さで震えていないか


止まない雨と同じように
あたしの頭の中はあなたへの想いが溢れて止まらない。


あなたへの想いは止めどなく溢れてくるのに
あなたへこの想いを一欠片も伝えることができない。


いつあなたへの想いが底を尽くのだろう。
あなたへの想いが枯れ果ててしまえばいいのに。


そんなこと思う必要もないのに
そんなこと思いたくないのに


あなたは気紛れすぎて
あなたにも感情や思考があるのに
あなたもあたしと同じように色んなことを感じて考えているのに
そんなこと考えられる余裕さえなくなる。


どんどん我が儘になる自分が嫌になる。


あなたへの想いを塞き止められたらどんなに楽だろう。


そんなことを考えたくないのに
あなたのことを愛しているのに。


あたしのこの想いが
風に乗って雲に乗って
あなたに届けばいいのに。


叶うはずもないことを願うあたしは何て間抜けだろう。



だから
あなたへの想いが
いつかあたしの心の水となり養分となり
あたしを豊かにしてくれますように。


今日も降り止まない雨を眺めながら
同じ空の下にいるあなたを想う。
あなたに会いたくて
会いたくて
会いたくて


あなたがいないと淋しくて
淋しくて
淋しくて


自分の感情を制御できなくなる



だから
あなたの前だと
自分の気持ちに素直になり過ぎてしまいそうで


あなたに迷惑をかけてしまいそうで
あなたを困らせてしまいそうで
あなたに嫌われてしまいそうで


あなたと一緒にいる事が怖い



もっともっとあなたと一緒に居たいけれど
あなたと一緒に居れば居るほど
あなたに見せたくない感情を沢山見せてしまいそうで


あなたに迷惑をかけたくなくて
あなたを困らせたくなくて
あなたに嫌われたくなくて


あなたの前では必死に平静を装っている



例えあなたの隣にずっと居られたとしても


素直になれなくて
強がって
我慢して
感情を圧し殺して
いい子の振りして


あなたに嫌われてしまわないように
必死になっているのだろう


馬鹿なあたし




あなたを愛することは出来ても
あなたから愛してもらうことは怖い


あなたに愛してもらいたいと願っているのに
あなたに愛してもらうほどの自信がなくて


あなたに愛してもらっても
あなたの愛に応えられる自信がなくて


きっとあなたに迷惑をかけてしまう
あなたを困らせてしまう
あなたに嫌われてしまう




だから
あたしがあなたから愛されても
自信を持ってあなたの愛に応えられる日まで


今はこのままで。
あなたの気持ちが分からなくて,
あなたにとってあたしの存在は何なのか,
全く分からなくて考えれば考える程苦しかった。



やっとの思いであなたに愛を告げても,
あなたは何も応えてくれなくて,


あなたの気持ちが分からなくて,
ただただ苦しかった。




でも,あたしだけが苦しんでいるのではなく,
あたしの事を想ってあなたが悩んで苦しんでいると解った時,
ほんの少しあなたに近づけた気がした。


あなたの事をもっと知りたいと思った。




あなたの苦しみを分けてほしい。
あなたの悲しみを分けてほしい。
あなたと喜びを分かち合いたい。
あなたと一緒に笑い合いたい。



あなたの事をもっともっと知りたい。
あたしが知らないあなたをもっともっと見たい。
純粋にそう思った。



だから,今はもう少しこのままで。
あたしに似て不器用なあなたを待つことも悪くない,
そう思った。




いつか,あなたの隣で
心穏やかに笑い合えますように。