小鳥がチュンチュン鳴く音で、気持ち良く目を覚ました。
時計を見ると、すでに九時半になっていた。
寝すぎたかなと、リビングに行くとすぐにお母さんが「おはようございます。よく眠れました?」と、聞いてくれたので「バッチリですよ。ありがとうございます」と、返した。
するとすぐに、水無月さんが見当たらない事に気がついた。
「水無月さんは?」と、尋ねると「あの子は今学校ですよ」と教えてくれた。
考えてみれば当然の事ではあるか。
・・・というか、僕はどうしたら。
一人で考えていると、お母さんが「そういえば、今夜は儀式がありますから行きますか?」と、聞いてきた。
「断る必要もないので、是非!」と、言うと嬉しそうに家の外へ出て行ってしまった。
一人で家に残されてしまい、仕方なしに、家の掃除をする事にした。
お世話になるのだからこれくらいはしないと。
それから三十分程たち、お母さんが帰ってきた。
「綺麗にしてくれたのね~」と、喜んでくれて良かった。
「ところで、何処に行ってたんですか?」と、聞くと「会議ですよ」と返された。