劇作家・後藤ひろひとファンとしては見逃せない!
ストプレからミュージカルに変わっても
役者陣がガラリと変わっても
この刹那くて愛の詰まった作品は感動しかない!
とりわけ、七五三掛カビ人間は想像を超えて、脆さとピュアさと透明感が素晴らしくて、結末を知ってるのに泣けた![笑い泣き](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/015.png)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240707/21/les-mi20red/26/d5/j/o0810108015460544749.jpg?caw=800)
ダブリンの鐘つきカビ人間
PARCO プロデュースとしては初のミュージカル版となって9年ぶりに復活!
私個人では、2002年大倉孝二版はDVDで何度も観てるけど、舞台は2005年片桐仁版を観て以来。
独特な後藤ワールドの言葉たちが放つダークファンタジーはミュージカル版でどーなるのかしら?
![上矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/120.png)
観るまでは、やっぱ不安
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240707/21/les-mi20red/f6/65/p/o0765108015460544764.png?caw=800)
ココに写る七五三掛くんは、カビ人間になる前の姿
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240707/21/les-mi20red/61/bc/p/o0743106615460544785.png?caw=800)
チラシの世界観は初演から同じ
この世界観を変えないでくれて感謝
![ニヤリ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/003.png)
さて、2024年版の脚色・演出はウォーリー木下さん
物語は、近世ヨーロッパ辺り。
とある小さな町には変な流行り病が蔓延。死に至るわけでないが、奇妙な姿に変わってしまい、市民は神に救いを求める。
そんな中、教会が火事になり、現代の旅人が時空間を超えて歴史に関わってしまうお伽話。
旅人は古澤閑也くん(トラジャ)と、次期レミゼ・コゼットの伊藤理梨香さん。
触れたものを枯らしてしまう主演のカビ人間は七五三掛龍也くん(トラジャ)。
想いと反対の言葉しか言えないおさえは伊原六花さん、おさえの婚約者で見知らぬ人の名前を呼んでしまう戦士は入野自由さん、早老症のおさえの父は中村梅雀さん。
そのほか村人たちも個性的で、歌が上手い噂好きの無責任な天使は竹内將人さんがキャスティングされたり、どれも適役と思える方々ばかり!
多数の後藤作品を支えてきた、コング桑田さん、松尾貴史さん、小松利昌さんもクセ強で脇を固めた。
ストプレG2版より、ミュージカル版はアイルランド的音楽を奏でるバンドの人も演者に加わりとても華やか。
ウォーリー木下さんの創るコミカルさが十分に伝わる。
ダークさとは無縁な演出?と思ったりもしたけど、オリジナルストーリーは変わってなくて、楽しさで気分が上がった分、そのギャップで劇場は涙に暮れた。
涙をそそる七五三掛カビ人間がホントにいいのよね。
伊原六花ちゃんの不思議の国のアリスのような可愛らしさと反対の言葉しか発せない困惑ぶりがカビ人間の人生に奥行きを与えていたような気がする。
せっかくなら後藤さんも出演してくれたら良かったのになぁ。
そーいえば、スタッフをよく見たら・・・
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240708/19/les-mi20red/62/1b/p/o0700108015460892825.png?caw=800)
レミゼでお馴染みの亜久里さんと杉浦くんが歌唱指導を担当!
どーりで、歌も聴き応えあるわけだ!
ちなみに、私のブログのアイコンガマ王子
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240708/19/les-mi20red/e0/3f/p/o1080107315460892875.png?caw=800)
映画版『パコと魔法の絵本』公開時のグッズ
オリジナルは後藤ひろひと脚本『ガマ王子とザリガニ魔人』
後藤ひろひと作品はクセ強だけど、語彙のバラエティさと巧みな展開が実に面白くて、愛に溢れて、ホントに楽しい。
カビ人間以外も上演してくれることを切に祈ります!