ベイビーレイズJAPANの解散から早くも3ヵ月が経ちました。
解散について書きたいわけではないので割愛しますが、
僕にとって
こんなに大好きで、
こんなに大切で、
こんなに愛おしいグループは初めてでした。
そんな彼女たちの解散は僕の人生においても一つの大きなターニングポイントになっていると思います。
そんな2018/09/24から今日で3ヵ月。
メンバー5人の個々の活躍を追ううちに少しずつ心の穴が埋まったような埋まっていないような。
少なくともベビレの楽曲を前向きな気持ちで聞けるくらいには復活しました。
そんな日々の中で、ベイビーレイズJAPAN最後の作品
夜明けBrand New Days (farewell and beginning)
を聴いているうちに思ったことを文書にまとめておいておきたくて、慣れぬ筆をとった次第です。
(略称として以下の文で夜明けfabとすることがあります。)
僕のブログにたどり着く方々の多くは既にご存知で、
皆様にとっても大切な曲となっているかと思われます。
「夜明け?あぁイエッタイガーねw」みたいな認識の方、
特にベビレを知らないけど偶然この記事にたどり着いた方は
よければこれを機に作品を見ていただけると嬉しいです。
これから僕が書き連ねることはプロでもなんでもない一般人のあくまで僕個人の意見・感想です。
傷心ヲタクの戯言程度に聞いてください。
夜明けの話の前に、ベビレの楽曲について。
ベイビーレイズにはじまりベイビーレボリューション、ベイビーアンビシャス。
最近の曲だとシンデレラじゃいられない、僕らはここにいる。
そして栄光サンライズのカップリングとして収録されていた夜明けBrand New Daysにいたるまで、
ベビレのアンセムと称され得る楽曲はロックサウンドにのせた彼女たちの歌声が特徴的でした。
「のりこみのっとりアイドル」「EMOTIONAL IDOROCK」を掲げ突き進む5人にとって
バンドに楽曲提供をして頂くスタイルはマッチしていたと思います。
しかし一般のいわゆるアイドルの楽曲と違ってバンドサウンドの音が厚いと思うんですよね。
これが悪いかといわれたらそういうわけではなくて、むしろ爽快でノリやすく、
心地よくリズムに乗ってベビレの歌を聴けて、良さでもあるのですが。
個人的にはバンド:歌が6:4くらいで耳に届いてくるイメージ。
音の芯はバンドの方に合って、それに乗ってベビレの歌が届くような。
↑イメージ図
余談ですがよくロック系アイドルとして比較されたりするBiSHやpasscodeなんかはBiSHが5:5、passcodeが8:2くらい
48みたいなところは3:7みたいなイメージです。目安として。
でも、夜明けBrand New Days (farewell and beginning)はそうじゃなくて。
林愛夏の、傳谷英里香の、大矢梨華子の、高見奈央の、渡邊璃生の
ベイビーレイズJAPANの5人の歌声が音楽の軸にあると思ったんです。
そしてそれを優しく包み込むようにバンドの音楽があるイメージ。
栄光サンライズに収録されていた夜明けと聴き比べると
ベースの音が優しくなって高音が絞られていて
ドラムの高い音も抑えられて
ギターの高音域はそのままに中、低音のコードのフレーズは小さめで
ピアノも中音域は絞られていて
いわゆる中音域、人の歌声と重なる部分が絞られていて
5人の歌声が聞こえやすいようにミキシングされているんです。
この夜明けが発表されてから
「新しい夜明けはミキシングが変。」
といった意見を飲みの席で聞いたこともありました。
かつての夜明けにおけるバンドサウンドを求めている方はそう思うかもしれません。
5人の声と複雑に絡み合って調和するバンドサウンドとしては
かつての夜明けの方が聞き応えが合ったし
ベースの音なんかもソリッドで興奮を覚えたものです。
でも夜明けfabのミキシングには5人の歌声に対するリスペクトと愛がある。
僕はそう思うのです。
5人の歌声への愛があるからこそ、
後半で新たに収録されたパートではサビのメロディをなぞるような
5人の歌をなぞるようなギターのフレーズが生まれたと思うし
(4:10~)
かつてはラスサビはじまりの「なんでも」のところに入っていたクレッシェンドする音が
夜明けfabではなくなって5人の歌声だけの美しいユニゾンになっているんだと思うし
(3:45~)
そしてなにより冒頭の5人によるアカペラパートが収録されたんだと思います。
(0:00~)
5人の声それぞれがよりクリアに収録されていて、
個々の道へと進む彼女達を表す、beginningを感じさせる
そんな風にも思いました。
そしてやっと掲題の件。
僕が夜明けfabをヘッドフォンで聞いてほしいと思った話。
先ほどのイメージ図はベクトルで音を示しましたが、
実際夜明けfabを聞くと5人の声がそれぞれ綺麗に左右に割り振られていて、
まるで周りから歌われているような、そんな感覚に陥るのです。
イメージにするとこんな感じ。
赤い丸がメンバーで、青い丸がバンド。
この構図って見覚えありませんか??
そうです。PVになっているレコーディングスタジオ風なあのシーンです。
PVではアイドルの衣装を脱いだ5人が
円を作って微笑みあいながら歌い上げるシーンがいくつも出てきます。
そんなシーンを追体験できうる、そんな音作りが、そんな割り振りがされている。
僕はそんな風に思いました。
これはもちろん前半でお話したような
「ベビレの5人の歌声をリスペクトした、愛のあるミキシング」
がなければ表現できなかった世界だと思います。
これが、僕が夜明けfabをヘッドフォンで聞いてほしい理由。
もちろんヘッドフォンではなくてイヤーフォンでも充分音の立体感は感じられますが、
耳の前に少し空間があるヘッドフォンの方がこの
5人が周りで歌っていて、その周りから優しくバンドサウンドが包み込んでいる感じ
を味わえると思うのです。
それらを踏まえて、
夜明けBrand New Days (farewell and beginning)を
もう一度聞いていただけると、僕も筆をとった甲斐があります。
さて。
僕の自己満足を押し付けたようなレビューブログはこれにて終わります。
この文章にある言葉は僕一個人の感想ですし、
作曲された堀江晶太先生の言質なんて当然ありません。
当の僕は音楽も素人だし耳が肥えている自負もありません。
それでも、この文章を投稿して感覚を共有することによって
一人でも多くの人がこの曲に触れ
この曲についてもう一度考え
この曲をさらに愛する
そんなきっかけになってくれればと思いブログを書きました。
「それはそうじゃないと思う」
「そんな聴き方はした事が無かった」
この文章を読んでいただいた方の感想は人それぞれだと思います。
全員賛同してくれなんてこれっぽっちも思っていません。
ただ、この曲を思うきっかけになってほしい、その思いだけです。
感覚のズレや意見の相違は、酒の席でお話でもしましょう。
皆様とそんな機会があることを願っております。
拙い文章かとは思いますが、読んでいただきありがとうございました。
これからも、ともに。