2020年、コロナで春は失ってしまいましたが
梅雨が明けると夏がきますね🌻

夏になるとレザーが持ちづらく、
レザーが有名なブランドもこぞって
麻素材の商品を並べていたりします。
透明のバッグに入れると黒の革財布も
なんだか相応しくない重厚感です。

銀色や金色の塗料でギラギラした商品は
この時期よく見かけますが、革なのか?
革じゃなくちゃいけないのだろうか?
と思わせるものが多いです。

私はなぜ革が好きなのかといえば
鞄や財布をマメに買い換えるのが苦手で
使い慣れたものを長く使用し続けたいから。
なので、夏に持ちづらいというのは悩みの一つです。

ヌメ革はいわゆる裸の革なので、重苦しくなく
夏も日焼けの色変化が楽しめたりするので
私の持っている革製品はヌメが多いです。

しかしながら、Lepairの業務上では
既に染色、塗装された製品を加工する
ということを行わなくてはいけないので
全部落としてヌメ革に戻すわけにはいきません

そこで夏にも持ちやすい軽やかな塗装
"透け感"に思い至ったのです。

そんな着想に辿り着いたのは、
プロのフィギュア塗装を行なっている方の
ブログに辿り着いたからでした。

肌色の人間のフィギュアに青をベタ塗りして
エアブラシで肌色を吹きかけると
血色のある人間のように生命が宿されます。
瞳の奥に映る風景、赤らむ頬、艶のある唇

これだ!と思いました
フィギュアももともとパーツ毎に
色の異なる素材で作られていますが
それに再度塗装を行っても重苦しくなく
寧ろ透けた皮膚の薄さを表現しており
私の思い描いていたものだ!と思いました。

すぐに試してみたくなり、エアブラシで2層に
塗り分けてみましたが、非常に難しい!
革は物によっては塗料や染料を吸収します
2層目を薄塗りにして透けさせるとすると
1層目はしっかりと塗る必要がでてきます

今まで元の色と全く異なる色に塗装して
イメージをガラッと変えることが
楽しかったのですが、透け感を出すには
元の色を活かした形にしないと厚塗りになり
結局重々しい雰囲気になってしまいます。

また上から重ねる色作りもものすごく難しい
塗装が剥げたような印象になってしまったり
汚れてるだけのように見えてしまいます。エアブラシの吹き出し口についても
研究する必要がでてきてしまいました。

人の肌の薄さは透ける血管を想起させ
表現することができましたが、
革は何色が透けていたら、軽やかさが表現できるのかとすれば、ヌメ革の色でしかなくて
ヌメ革の色を作って塗って、上から好きな色を
薄く塗装する手段しかないのです。

つまり薄化粧って感じです。
違う!私が目指しているのは
皮膚の薄いスッピンの美しさだ!
夏に似合う、透ける肌を目指しているんだ!

と強く思うのですが、革は動物の皮膚を
剥がした状態なので、透けるものはなく
透けるとしたら向こう側の風景ということ
現存している生命体とは大きく異なります

でも人工物とも違う呼吸を感じる
その根源は、毛穴なのか、シボなのか

何を強調して、何を残したら
革が透けるのだろうか
透けるレザーがほしい。