中古の皮革製品に触れていると
動物の皺をとてもよく目にします。
革製品にとっては味といえるものだったり、
製品に不具合を出す何かだったりします。
よく「ハイブランドでも使用されてる
良質な革を使用して低価格を実現しました」
という謳い文句を見かけますが、
その差額は一体なんだと思いますか?
デザイナーに払われるデザイン料なら
低価格でもお気に入りのデザインがあれば
問題ないのではないかと思われがちですが
私は革のロスが多いからだと思います。
デザインに基づいて、皺を活かした部位の
革を使用するためには、ロスが多く出ます
長期間使用しているとどうしても革の皺が
発生してきますが、それが美しいように
革をカットするということです。
この技術は長く使用しないと分からないので
新品を見ているだけでは気づきにくいです。
部位選びにこだわっていない製品は
革が縮んで、裁縫箇所に歪みが生じます。
中敷などの革以外の生地と縫われてると
縮みたい革を引っ張って両方にダメージを
与えていたりします。
伸びのいい部位と縮む部位が縫い付けられ
全体が丸まってたりするものもあります。
残念だなぁと思いますが、
短期間の使用目的なら手頃な値段で
購入できるので、一つの選択だと思います。
しかし、ハイブランドには
そんな製品は存在しませんし、
皺が愛おしくなるようにデザインされてます
バッグと靴は特に差が出ます。
手に馴染むように、足に馴染むように
皺が使用者の形に馴染むように
考え尽くされています。
それが使用するたびに現れてくる
感動を知ってほしいです
あぁ、そこがその方向に曲がるから
足が痛くならないようになってるんだ
あぁ、そこがそっちに伸びる革だから
荷物いっぱい入れても美しいフォルムを
保ってくれてるんだ
そんなことまで考えてくれてたんだ
と愛情を感じる皺が美しいと思います
人間も歳を重ねれば皺が刻まれますが
人間にとっての美しい皺とは?と
革を触るたびに考えてしまいます。
引きつったり、引っ張ったりすると
歪みが生じちゃうのかなぁとか
不要なもの(ロス)を切り捨てる勇気かなぁとか
歴史を感じさせる美しい皺を求めて
好きなものに触れ続けていたいなぁ
