23日 午前5時 携帯の緊急速報の音で目が覚めました。都幾川が危険水位に達したとの事でした。ピークは7時頃という事で町からも電話が入りました。
主人が各班長さんに連絡している中、私は万一に備えて水に浸かっては困る物を急いで二階に運びました。
数時間が過ぎて、何も起こらなかった事に兎に角ホッとしました。
実はこの後が私にとっては 大変だったのです。
いつもより早めに会社に出た主人から、「道路は冠水している所も無く、通常通りに通れるよ」と連絡がありました。
まだ強風も止んでいないこんな荒れた日には、家に居れば良いものを 、主人が出勤した3時間半後に 私も家を出ました。
橋を渡る頃から理由も分からぬまま 渋滞が始まりました。徐行したり止まったりを繰り返しながら平らな道に出ると辺りはまるで海、、、強い風に煽られて白波さえ立っていました。右側奥の方の畦道には 、赤い車がタイヤが隠れる位 水に浸って置き去りにされていました。
真っ直ぐ伸びた道路を挟んで、見渡す限り広がる長閑かな田園風景は、どこに消えてしまったのでしょうか、、、
私は 俄かに胸がドキドキしてきて、不安でいっぱいになってしまいました。「普通に通れるよ」と電話してきた主人に「嘘つき 全然普通じゃないじゃないの!」と、心の中で叫びながら冠水した道路を怖々 と徐行運転して行きました。脳裏には 増水してきた水に車がだんだん沈んでいく恐ろしい映像が浮かんできました。
両側が海のように変貌した田んぼを横目に、ハラハラドキドキしながらゆっくり進んで、やっと冠水地帯を抜ける事ができました。
主人が嘘をついた訳ではなく、時間と共に上の方から次第に増水してきて、私の通る頃には危険な道路へと変わったのでした。自然の恐ろしさをもろに感じた出来事でした。

