それを「希望」と名づけよう | れおんの幸せな日々

れおんの幸せな日々

時には不幸な日もあるけれど。前を向いていこう。

大好きな佐野元春がオフィシャルウェブサイトで


地震の復興を願った詩を公開しています。




” それを「希望」と名づけよう      佐野元春


街が揺れた夜、君はひとり無断で、


市営プールに潜りこみ、身体を水に浸した


そして暗がりの中、瞑想した


人は時に、光に水に、雨に風に、感謝し、


人は時に、光に水に、雨に風に、屈服する


この闇の向こうに震えるのは


誰か、嘆きの声


同胞の不在は確かに不可解だ


それはそうだ


しかしどうだろう


君は偽善の涙など流さないと誓ってくれ


決まりきったお悔やみなど無用だと言ってくれ


夜が明けて、そこにいつもどおりの太陽が照り、


草木は首をもたげ、


鳥たちは空を往く


あぁ、美しくも残酷なクリシェ!


一方で、


君の身体の細胞ひとつひとつに染みいる光はどうだ


傷だらけではあるが依然雄々しいその筋肉はどうだ


そうさ、君は同胞の不在を気にかけているんだろうが、


たとえば、


偶然にも生き残った君の生を讃えてみてはどうだ?


たとえば、


生き残ったことへの幸運を噛みしめてみてはどうだ?


不謹慎だとわめく偽善者を後に残し


君が光を放つことで、友を弔うんだ


それを「希望」と名づけていいんだよ


余震は続く ”



れおんの休日 ときどき平日


ひょっとしたら著作権に引っかかって


転載したらいけないものかもしれないのですが、


たくさんの人に読んで欲しいので載せました。ごめんなさい。


被災者の方を心から応援しています。


頑張ってください。



れおんの悲しい休日。