4月に入ったばっかりのすんごい暑かった日、家の近くにある公園にボールを蹴りに行った話。

その公園には春休み真っ只中のおそらく小学生くらいの子供達が男女7人くらいでサッカーをしていました、

長方形の公園の奥の方にその子供達がいたので、俺は手前のスペースを使って壁にボールを当てたりちょっとドリブルしたりリフティングしたりスピード上げて壁とは逆のフェンスにおもいっきりシュートを打ったりそのシュートが思うように打てたら一人でニヤけたりもしてた、

靴紐がほどけたので座って結んでると
こちらにボールが飛んできて一人の少年が取りに来た、この出来事が一度の靴紐作業で3回も起きたのでさすがの俺も笑いながら「少年どうした、パスか?」と声かけた、すると少年は「おん、パスだよ」真っ直ぐな目で言われちまった、

続けて少年は言った、「顔怖いけど、ボール取ってくれたから優しいのかもなって思ってよ、しかも3回連続で取ってくれたから兄ちゃん優しいよ」俺は戸惑った普段そんなストレートに言われないから、にしても他のやり方あった気がするが小学生らしいぜ(笑)、

2秒言葉が出ず、ポッと口から出たのは「じゃあ一緒にサッカーしようか」だった。

このやりとりを向こう側の小学生達はニヤニヤしながら聞いていて、俺が向かうと「やっぱり私は優しいと思った〜」「俺は絶対相手にしてくれないと思ったわ」「うぅ、でけぇ、」各々小学生達が俺を見るなりレポートしてくれた。

少し喋って、自分のいた小学校の生徒だということが分かりすぐ意気投合した。

話が盛り上がる中、少年らが俺の持ってるボールを奪っていきなり鳥かごが始まった。多少は手を抜いたが、笑いながら煽られてちょっと本気になると少年は口を丸くする。

気づいたら空もオレンジ色になってきて何故かジュースを奢らされるハメになったが、別れ際に笑顔でこう言われた。


「ばいばい!また一緒にサッカーしよう!」


この話にタイトルつけるなら、


『小学生とサッカーして冷たいサイダー飲んだ』


LEON