おはようございます、レオンです。
昨日、深夜に、公認会計士協会のホームページを覘いてみたら、
いつの間にか、IFRS専門ページが、できちゃってました~。
びっくりです。
本格的に、IFRSを意識してきたって、ことですね~。

企業にも、少しずつ、その意識が広まりつつあるのでしょうが、
まだまだ、大手だけですかね~。きっと。

ですが、その影響は、ホント、計り知れないです。
日本基準って、かなりの部分コンバージェンス(収斂)の進行で、相違点って少なくなってきているとは、思いますが、結構違いがあるのですよね。
だからこそ、BATIC検定受ける意味がありますし、違いがまとめて把握できるので、お得です~。
つまり、その違いの部分こそ、変わって行くことが、予想できますし~。
論点として成立していくのですよね。

僕が、国際会計基準を意識するようになったのは、今から、13年くらい前です。
その当時、2回目の会計士試験の受験のちょうど半年くらい前だったっけかな?
それから、まず僕の取った行動は、新聞の切り抜きと、論点の書き出しです。
その記事に書かれていたことは、現在の基準の原型ともいえる考え方についてだったと記憶しています。
例えば、現在は、中間F/Sから、四半期F/Sに主流が移ってしまいましたが、
予測主義と実績主義の比較とか。

日経新聞に国際会計基準に関する記事が、徐々に出始めたのです。
あの頃は、まだ、「会計ビッグバン」と呼ばれる一連の会計基準の改革の前。
ほぼ毎日のように国際会計基準と日本基準の違いについて、確か25日連続ぐらいで、一面の左端に記載されていました。これは、試験の論点になるって思ったのですよね。

実際、その後、次々と、会計基準が改正されていき、面白いくらいに、変わってしまいました。
それでも、まだ論点が残っていると思うし、
新たな問題も生み出されています。

これから、試験を受ける受けないに関係なく、IFRSの動向を押さえていることが、個人のレベルにも要求されるようになってくるでしょう。
何せ、必ずと言っていいほど、影響してくることになるでしょうから。
否定しても否定しきれないのが、「お金の流れ」がビジネスを動かしているという事実です。

「利益」といったら、つまり、「儲け」のことですが、これは、「数字」であらわされますよね。
この「利益」を表すのが、損益計算書(P/L)であり、これは財務諸表の一つです。

財務諸表は、会計基準(数字のルール)に基づいて作成されています。
これは、JGAAP(日本における一般に公正妥当な会計基準)という思想に基づいて、構築されているわけですが、国際的なコンバージェンス(収斂)の流れで、「できるだけ違う部分を少なくしていこう」というムーブメントにより、日本基準は、徐々に国際化の影響を受けてきたのです。

その意味することは、日本基準が、変わっていくのが、必然ということですよね。
会計基準が、変わっていくということは、今までの考え方とは、方向が変わってきますから、
会計処理方法が、当然違うものになっていきます。

その結果、アウトプットされる「数字」も違ったものになっていきます。
つまり、利益の金額が、異なってくることになるわけです。

「利益の額」が変わってしまえば、明らかに当事者(利害関係者)の意思決定が変わるわけです。
企業は、当然利益を生み出すことができなければ、存在意義を問われることになりますし、
投資家たちも、「確実に」ルールに合わせて、「利益」を出すことができる企業に投資することになっていくことは、当然のなり行きでしょ。

投資家というのは、慈善事業ではないのですし。
やっぱり、すべてでは、ありませんが、「利益を得る」ことを目的として、投資をするわけですしね。

その影響がなぜ、大きいのかというと、今までの日本における会計基準の改革が、個別の改革(カスタマイゼ―ション)とすれば、これからの国際化の波は、全体像そのものが変わってしまうことです。
アダプションかコンバージェンスかという問題論争が過去にありましたが、
日本は、コンバージェンスを採用したわけです。
世界中を眺めてみると、アダプションを受け入れた国は、結構あります。
隣の国もそうですしね。
つまり、一括で国際会計基準を受け入れたわけです。

カスタマイズと一括で、受け入れるのとどちらが簡単かといえば、それは、明らかに、後者です。
コンピュータの例をみれば、明らかです。
個別化するのは、非常に手間もかかりますし、常にデータと照合することになりますから。
データも、日々変わっていきますし、コストも膨大にかかります。
微調整が必要です。

ですが、後者の決定的な問題点は、「不整合」と「拒否反応」です。
人間でいえば、血液をそっくりそのまま入れ替えることになるからですね。

例えば、A型の人が、B型の人の血液と入れ替えてしまったら、性格そのものが、変わってしまいますよね。
今まで、付き合ってきた人とは、本当に本人なの?って、思うぐらい「別人」になってしまいます。

その前に、起こることが、あります。
血液を入れ替えた段階で。
「拒否反応」です。
本来の血液以外の血液というのは、まったくの「異物」です。
身体は、免疫反応によって、攻撃または、抵抗を始めます。

それは、血液の流れ(ルール)が変わってしまうのですから、
今まで構築してきたものが、まったく役に立たなくなるわけです。
今までの会計慣習から離れたものになってしまいます。
その地域の特異性に基づくものですから。日本的な考え方ですよね。
一番、日本に適したものだからこそ、現在までのこっってきたわけですから。

ゼロから、ルールに基づいて、すべての人が、自身の規約というか指針を作り上げなければならないわけです。そこには、資本の差が当然生まれます。

人をたくさんその変化に対して、割けることができるところが、早い対応をすることができるわけですから。スピードに対する順応化の敏感度の高いところが、より「利益」を得ることができるわけです。

そこには、「波の影響」をもろにかぶってしまうというリスクもありますけど。

対応がすぐにはできないところや危機に瀕した事態に追い込まれるところも当然出てきます。
そうなると、「拒否反応」という形で表れるわけです。
「無理だ~っ」て。

どんなに技術水準が上がったとしても、人間の気持ちは、そんなに早いスピードで変わることはないと僕は思っています。要するに、家の中で、家具の位置が、全部変わってしまったら、「別の家」になってしまいますよね。
把握するまでにどうしても時間がかかります。
一定時間経過しないと、居心地が悪いわけです。
どんなリスクを持っているのか、その時点になってみないと把握できないわけですから。

日本の採用したのは、コンバージェンスの道でした。
苦難の道をあえて、選択したわけです。
というか、どちらも一長一短あるわけで、どちらの道がかならず正しいとは、言えないわけです。
将来は、本当に「わからない」
のですから。

具体的には、短期的には、アダプションの方がダメージが大きく、長期的には、コンバージェンスの方が、緩やかな変革ですから、ダメージコントロールが、結構できるのかもしれません。
日本くらいの経済の規模を考えれば、その影響は、計りしれませんよね。
良くも悪くも。

コンバージェンスを採用したからには、徐々に変わっていくわけですから、
日々その変化を見届ける必要があるわけです。
その変化は、個人や企業のレベルを問わずに、意思決定に影響を与えることは、十分あり得ます。

試験を受けるのなら、「改正点」となっていく論点なわけですから、かならず把握していなければなりませんよね(笑)。
時々、IFRSのサイトをチェックすることをお勧めします。

日本公認会計士協会 「IFRS」
http://www.hp.jicpa.or.jp/ippan/ifrs/

今日は、この辺で~。
また、次回~。