【わたしと小鳥とすずと】
  わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。

 

 

 

 

有名な金子みすずさんの詩
年末に小児外科医の
武山絵里子さんから
ご実家の畑で採れた人参をいただいた

 

 

 

 

個性的な形が可愛くて
食べられなくて
2カ月近くも、冷蔵庫に入っていた
私には、この人参が
片足を失った人に見えた

 

 

 

 

この人参は
個性的な姿をしているけど
中身はなんらほかの人参と変わらない

しかし、おそらくこの人参は
規格外として
スーパーでは売られないであろう

 

 

 

 

長男が年長さんの時
発達障がいだと診断された

当時の私は、長男を
この人参のようだと感じていたのかもしれない
規格外の人参を
どうにかしてスーパーで売れる様にしたいと
足のない人参を
足が伸びる様にと必死にもがいて

 

 

 


長男に
習い事をさせ
勉強をさせ
長男は泣き
私も泣き
辛かったあの頃

障がいがある子をもつ親なら
少しは感じた事があるかもしれない

 

 

 

 

この人参は
この姿で大丈夫なの
他の人参となんら変わることはない

我が子が
ほかのこと違っても
そのままで愛されていいの
金子みすずさんが詠んだ様に
「みんな違って、みんないい」
私はこの詩に出会って
本当に救われた

 

 

 

この詩に出会って
ありのままの存在を受け止めることの
辛さを味わい
尊さを学んだ

過去の私と同じように
悩むお母さん
悩むなとは決して言わない
今の感情にとことん向き合えば
きっと
「みんな違って、みんないい」

そう思える日がきっとくる

 

 

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