6人部屋からどんどん一時退院していき

残るは自分一人になった。

 

長く治療をしていてクリスマスから新年くらいは

一時退院を、という方ばかり。

 

私はどうにも退院できる状況ではなく

とうとう6人部屋に一人になった。

 

大部屋が個室のようになっているのは

個室で独りぼっちよりも寂しい。

 

病状が悪く

自宅からかなり離れた病院に入院していた私。

車の運転も出来ないのに

母が汽車(電車ですらない)を乗り継ぎ

何度も通ってくれた。

 

当時、携帯電話は全く普及していない時代。

ギャッジベッドにでも乗せてもらえない限り

公衆電話にすらたどり着けない私。

寝たきりが長く続く。

 

この季節、あの頃を思い出す。

 

亡くなった長男もクリスマスも正月も入院したまま

一度も家に戻れなかった。

 

私は何で、

どうやって

生き残り

今「健康そうに生きていけているのか」を

我ながら不思議に思う。

 

絶飲食で長く入院、寝たきりだった私は

なんで生き残れたのか。

 

不思議としか言えない。

 

ただ言えることは

私に圧倒的に足りないのは

感謝の気持ちだ。

 

 

 

 

 

 

 

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