烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)は、

密教 における明王 の一尊です。

 

烏枢沙摩明王は古代インド神話において

元の名をウッチュシュマ、

或いはアグニ と呼ばれた炎の神であり

「この世の一切の汚れを焼き尽くす」功徳を持ち

仏教に包括された後も

「烈火で不浄を清浄と化す」神力を持つことから

心の浄化はもとより日々の生活の

あらゆる現実的な不浄を清める功徳があるとする

幅広い解釈によってあらゆる層の人々に

信仰されてきた火の仏である。

 

 

特に有名な功徳としては便所の清めである。

便所 は古くから「怨霊や悪魔の出入口」と考える思想があったことから

現実的に不潔な場所であり怨霊の侵入箇所でもあった便所を

烏枢沙摩明王の炎の功徳によって

清浄な場所に変えるという信仰が広まり今に伝わっている。

 

また、この明王は胎内にいる女児を

男児に変化させる超能力を持っていると言われ

(これが「烏枢沙摩明王変化男児法」という祈願法として今に伝わっている)

男児を求めた戦国時代の武将に広く信仰されてきた。

 

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(大阪市天王寺の烏枢沙摩明王のお札)

 

 

 

総じて、便所(トイレ)が清潔になり家内安全のご利益があります。
また、烏頭薩摩明王(烏枢沙摩・ウスサマ)は

婦人科系の病気から守ってくれたり、男の子を授けてくれるご利益もあります。

【祀る場所】
便所(トイレ)の、目線よりも高い位置

【貼る向き】
書かれている文字が南向き(もしくは東向き・南東向き)
 

お手洗いのお掃除をしっかりとしましょうね!