キングダム第1巻を立読みして以来、すぐに購入して読破してしまいました。
その展開の速さ、スケールの大きさ、物語の広がりの可能性。
1巻にしてすでに面白いですが、今後さらに面白くなる要素、満点です!
ついでにキングダムをググってみると、あるわあるわ。膨大な数のサイトがあります。
・・・でも、ネタバレ系が多いですね。
ネタバレはマンガを読む楽しみを奪うので、僕は嫌いです。このブログでも、ネタバレはしないように気を付けます。
それから史実との比較・ストーリー予想のサイトも多いですね。
これも、ある意味ネタバレですから、好きではありません。
僕は、登場した話の背景や深堀が好きです。そんな観点で、このブログも書きたいものです。
★★★★★★
さて、第1巻についてですが、いろいろと興味深い話が出ています。
まずいきなり登場する「春秋戦国時代」です。雑誌のタイトルのような時代名ですが、どんな時代なのでしょうか?
春秋戦国時代は、ざっくり今から2800年ほど前の紀元前770年あたりから秦が中国統一を実現する紀元前221年までの550年ぐらいをいうようです。
前半と後半でそれぞれ春秋時代、戦国時代と分けられるようです。
(ちなみに日本は、このとき弥生時代。まだ王朝なんてなかった時代です。)
この時代は、もともと「周」という王朝が存在したところ、その権力が弱まり分裂した時代です。
まさにキングダムのスタート時点での時代である戦国時代には、7つの大きな国があったそうです。秦・楚・斉・燕・趙・魏・韓の7か国。
この時代には、中華の混乱に応じて、諸子百家と称されるようなたくさんの学派が生まれています。その一つが、儒学。その開祖は、有名な孔子です。彼の言葉を集めた「論語」は今でも人気があるようです。
ほかにも、墨家はマンガの「墨攻」で有名ですね。お城を守る専門家の集団です。
法家なんてのもあります。法家は、まさに法律によって天下を収めるという、今の僕らからはとっても普通な感じのことを主張した集団です。
兵法で有名な孫子も、戦国時代に書かれました。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」といった、戦いのノウハウ集みたいなやつです。
★★★★★★
なんにせよ、この時代は、戦争の続く激動の時代だったようです。国と国が手を結んだり裏切ったりを繰り返し、戦争に明け暮れる。
キングダムは、今から見ればとても世相が乱れた時代にあって、その乱れを国家統一によって鎮めようとする政と、それを補佐して大将軍を目指す信の物語です。
乱れていれば乱れているほど、それを統一するための困難も増し、その分物語としての広がり深みが増すものです。
今後の展開がたのしみです!