ご存知とは思いますが、タイトルは『ベルサイユのばら』のロザリーの事です。

ロザリーって、実は『ベルサイユのばら』で重要な存在です。
アントワネット様やオスカルお嬢様よりも先に、フェルゼン伯爵に会っています。

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そして、『ベルサイユのばら』の主人公のお三方の最期を看取ったと言っても過言ではありません。

ラ・モリエール姉妹

ジャンヌとロザリー、このふたりは父親（貴族）が同じ異母姉妹ですが、野心家の姉と心優しい妹という構図です。
しかしながら、ロザリーはとても芯の強い女性です。

12歳の時に身売りをしてお金を稼ごうとしたり、母の仇をとろうと、約20kmもの距離を歩いてベルサイユへ行ったり、ジャルジェ家で生活していたとはいえ、堂々とベルサイユ宮へ行きその場で遭遇した母の仇を狙ったり。
私は、性格や人格は育った環境によって決まると考えていますので、このラ・モリエール姉妹の芯の強さは、母親の影響だと思います。

ド・ポリニャック姉妹
マルティーヌ・ガブリエル・ド・ポリニャックを母に持つ、妹シャルロットとの異父姉妹。
この姉妹は、オスカルお嬢様を終始男性として捉えているところがそっくりです。

シャルロットはオスカルお嬢様に密かに惹かれていますし、母親が決めた政略結婚（当時の貴族の令嬢ならばそれが普通でしょう）を嫌がって、自◯してしまいます。

ロザリーも、一度もオスカルお嬢様を女性として意識した表現はありませんでした。
女性だと分かってはいましたが、それが辛くて泣いちゃう程お嬢様の事を憧れ慕っていました。
そして、実の母親であるポリニャック夫人からオスカルお嬢様を脅され、ポリニャック家に養女として泣きながら引き取られて行きます。
お嬢様の事を本当に大切に思っていたのですね。

シャトレ夫妻
ベルナール・シャトレの妻となったロザリー。
12歳の頃育ての母親が実の母親に馬車で轢き殺された時、お世話になったベルナール。
その後、10数年振りに遭遇した時、男は貴族の館を狙う『黒い騎士』という盗賊で、ロザリーはそいつに攫われて監禁されてしまいます。
オスカルお嬢様とアンドレによって助け出されますが、お嬢様が襲われている所を目撃しピストルで彼を撃ちお嬢様を助けます。
（うーん男前！）

そしてその後この男に昔世話になった事を思い出し、甲斐甲斐しく看病をします（自分が負わせた傷）。
そこで12歳の頃の自分を忘れられなかったと、ロリコン発言をするマザコン男から愛を告白され、お嬢様の後押しもあってベルナールと結婚します。

ベルナールと10数年振りに再会するほんの少し前に、ポリニャック家を逃げ出し、パリでお嬢様に再会した時、お嬢様の胸に飛び込んであんなに泣いていたのになぁ〜（棒）
この時ロザリー24歳くらいでしょうか？
私はオスカルお嬢様とアンドレを中心に『ベルサイユのばら』を捉えていますので、お嬢様の新しい考え方、つまり国王陛下を頂点とした貴族中心の国家から、民衆も含めた国民中心の国家を考えていくきっかけの延長上にこのふたりの結婚があったのだろう、思うのですが…
それにしても、ちょっぴり強引じゃないでしょうか？

原作者様はオスカルお嬢様のお相手にこのベルナールも候補に考えていた様ですが、こんなロリコンのマザコン、お嬢様には好かれませんよー

結婚後のロザリーは、革命に向かっていく民衆の不満や葛藤、それに伴うきな臭い民衆の動向を知る立場にあったでしょうが、オスカルお嬢様に何かを伝える事はしていない様です。
しかしながら、あんなに慕っていたお嬢様の立場を心配したでしょうし、辛かったんじゃないかしら？なんて私は思っていたのですが、原作者様はエピソード編でも、そのあたりは描いていらっしゃらないので、この辺りで私の独り言は終わります。

最後まで読んで下さった方々、ありがとうございました。

最後に私の一番好きなお嬢様とロザリーの場面を♡

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※画像は全てお借りしています。

『ラ・モリエール姉妹』『ド・ポリニャック姉妹』『シャトレ夫妻』