カタルシス効果という言葉を聞いたことがありますか?
例えば、失恋したり、仕事で失敗して悔しかったり、苦しみや悲しみを友人や家族に話すことで、気が楽になったことってありませんか?そういった効果もひとつのカタルシス効果です。
そういうふうに人に話すということで、心が癒され、ストレスが軽減されます。
しかし、なかなか自分の事を話す勇気がない、話す相手がいない。また、相手がいても言葉では伝わらないということもありますよね。
アートセラピーは、様々な素材に直接触れたり見たりすることで、刺激を与えられ、そしてそれらの素材を使って表現することで、心の中に抑圧、抑制されていた感情が作品とともに外へ表現されていくのです。
言葉では表現しきれない無意識の様子や恥ずかしいような感情を、 アートによって外へ発散され浄化されていくのです。
つまり、アートセラピーには、無意識レベルで感じていた日常のストレスや感情を見つめ、自分自身を知ることで、深層を癒してくれる効果があるということです。
①癒し・浄化作用
絵を描くことで集中することができ、気分転換になりリラックスすることができます。また色を塗るという作業が、吐き出す、浄化する行為になります。
やわらかいクレヨンに触れて、やわらかいタッチで描く、それだけで、心が癒され、童心にもどったような、おだやかな気持ちになります。
②今の自分を知る・自分自身に気づく
絵は自分を映し出す鏡のようなもの。絵はそのままの”今の自分”を表します。
自分の描いた絵を見ることで、自分自身を客観的に見つめることができ、自分でも気づくことが出来なかった心に気づくことができます。
夢・希望・未来・不安・目標等が表現されることで、自分のやりたい事、やるべき事、進むべき道が再確認することができます。
③自己表現・なりたい自分を表現する
自分のなりたい姿、理想の形を表現することで、自分の未来を想像することができます。
想像=イメージは創造につながるのです。
④感覚・能力を磨く
創作活動は人の五感の発達を促します。
身体的外傷や、年齢による衰え、ストレスや恵まれすぎた環境による感覚麻痺等、さまざまな理由で感覚の衰えは進んでいきます。
子供の成長期に五感を発達させるといいという話はよく聞きますよね。五感を発達させる為のオモチャがたくさん発売されています。大人も子供同様、五感を養うのに適しているのは「遊び」です。そして、その遊びに適してるのが「アート」だと言われています。