これまで書評の一覧↓
書評ブログ一覧
読書を効果的にする方法↓
レバレッジ・リーディング
![宝石緑](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/116.gif)
著者プロフィール
![ライオン](https://emoji.ameba.jp/img/user/ic/ichigobuntan/127991.gif)
1985年東京生まれ。父は日本人、母はイギリス人。
現在はMITの助教。
所感
![ライオン](https://emoji.ameba.jp/img/user/ic/ichigobuntan/127991.gif)
著者の幼稚園から現在に至る間で、
その時々に著者がやり遂げてきたこと、
それらをどのようにしてやり遂げてきたのかが書かれている。
そしてその時々でキーワードとなっていることが
「はみだすヒント」という形で32項目に渡って書かれている。
「はみだす」というのは、競争の中で一つ抜け出す、
競争を勝ち抜くという意味ではなく、
強い自己表現、または自己実現のためのエッセンスという意味で
使われており、一歩踏み出す、型を破る、そんなニュアンスだろうか。
既存の教育システムや社会ルールによって画一的にされる
ということに強い嫌悪感をもっているのか、
P.128の
「既存の枠を使い、クッキーの型抜きみたいに同じような学生を
育てるなら、何万人卒業させたところで世界は変わらない。」
この一説に強い著者のそういった信条が伺える。
日本は特に画一を好む傾向が強く、没個性を称賛するような
風土にあって、それとは異なるレイヤーにある
個性、創造性を俄然に出して、
むしろそれで仕事をして生きていくという、
異世界に感じるぐらいこういった生き方を見せられて、
なんらかのパラダイムシフトが自分の中に
生じた感じがした。
ちょっと違うことをする、ちょっと新しいことをする、
もう一歩踏み込んでみる、
この本を読んでから、そんな自分のテリトリーを拡張しようという
そんな気概が芽生えたような感じがする。