気持ちは下がっていたのだけど、山頂のレストハウスの売店の女性から、
「こういう時は温泉にでも入って、温まるしかないですね」
と言われ、蔵王温泉の大露天風呂という場所を教えてもらい、そこへと向かいました。
さすがに有名なスキー場のある場所だけあって、観光地化されていてお店もたくさんありました。
でもとりあえず、観光案内所へ・・・
すると老夫婦が案内所の前で待ってる様子・・・
よく見るとドアに
「すぐに戻ります」
という張り紙が・・・
それでそのご夫婦とお話しすることにしました。
仙台から蔵王にジンギスカンを食べに来たそうです。
蔵王? ジンギスカン??
今度は自分の事を聞かれたので、
東北の旅に出ていること、ノープランで案内所や地元の人の情報だけで観光してることを伝えると、
旦那さんの方が
「俺も若い時はそうやって旅したよ。いいね!」
とのお言葉を・・・
「蔵王のどこに行くの?」
と言われたので、
「蔵王温泉大露天風呂というのを探すためにマップをいただきにここへ・・・」
と答えると、
「おお、あそこはいいぞ!」
と言われたので期待大!
その後、仙台出身とのことだったので、プロ野球の東北楽天イーグルスの話題で会話が弾んだところで、案内所の方が戻ってきたので、そこでお別れすることに・・・
案内所に入ってマップをいただき、オススメは何かを聞くと、
「ジンギスカンなんてどうでしょう? 北海道よりもずっと前から羊を食べる習慣があるんだよ。食べる価値ありだよ」
あっ!さっきのご夫婦が蔵王温泉の中でもうまいジンギスカンのお店があると言っていたんだった!!
お別れしたことを後悔orz
まぁ、仕方ないので温泉街を歩いて、ジンギスカンの美味しいお店の聞き込みをしながら、探すことにしました。
15分近く歩いたところで、ジンギスカン専門のお店が見えました。

すると聞き覚えのある女性の声が・・・
「さっき旅で東北をまわってる若者に会ってね。その方も千葉からって言ってたわよ」
ん?
あ! さっきの奥さん!!
目が合い。奥さんがすぐに来てくれて、
「まぁ、今あなたの話をしてたの! どうしたの?」
と言われたので、
「ジンギスカンを案内所で勧められたので、地元の人に聞いたら、この店が良いと言われて・・・」
と答えると、
「今満席だから、私たち待ってるのよ」
との言葉と同時にその夫婦がお店に入れることに・・・
すると
「もう一人増えたの・・・いいですか?」
と店員さんに奥さんが言って、OKだったみたいで、
「一緒に食べましょう」
となった。
な、なんか感激!! 旅してる、人と出会ってる・・・みたいな感じになりました。
1700円の定食を3人で注文して、一つのテーブルを囲みました。
もちろんテーブルには3人前並ぶ

そして、臭みやクセなど全然なく、すごく美味しかったです!!
すごく感激してるところで奥さんが、
「さっき別れた時、あなたの事誘わなかったことをお父さんと後悔してたのよ」
と言っていただき、その気持ちにありがたさを感じ、ちょっとうるっときました。
すると旦那さんも
「俺の若い頃思い出すよ。一緒に食べれて本当に良かった」
うう、なんかすごくうれしい><
「今回みたいに旅をよくするの?」
と聞かれたので、
行く時は長期で行くこと、インドネシアの山の中に1か月行ったり、オーストラリアを車で横断したことなどを話しました。でも逆に日本人でありながら日本をよく知らないので、今回は東北にしたこととかも話しました。
今回の旅で初めて楽しい会話をしながら食事ができました。
すると、旦那さんが
「一緒に楽しく食べれて良かった。なんていったって、今日はこいつの記念日だからな」
と奥さんの方を指さす、
「何の記念日なんですか?」
と聞くと、
「この年になって恥ずかしいのだけど、誕生日なんです」
・・・ それで旦那さんは奥さんの為に、仙台から山形に食事に来たのか ・・・
そんな大切な日に、お邪魔して申し訳ないです>< でも、おめでとうございます!!
「あなたと会えて楽しかった」
と奥さんがレジに向かうので、引きとめてすべて払おうとすると、
旦那さんに止められて、
「一緒に食べたいと思ったのは私たちだ。 これはあなたの旅の思い出に・・・ なっ!」
「良い旅にしてくださいね」
と奥さんまで・・・
ご馳走になってしまいました><
さすがに涙出ちゃいました。
全く初めて会った相手に、ここまでしてくれるなんて><
食事後はお互いの予定があるので(こちらは風呂入る以外はない)、お別れすることにしました。
名残惜しいけど、ゆっくり食事していたから太陽が少し低くなってきてたので仕方ないです。
共に名前も聞かず、ただその時だけを一緒に楽しく過ごす・・・
なんか旅の報告記事のはずが、ちょっとした物語になってしまった。
山頂で御釜見れなくて、残念だった気持ちが一気に吹き飛びました。
今回の出来事は、この旅のハイライトになると思います。
素敵なご夫婦との出会いに感謝です。
続く...(もう胸いっぱい)