LENAのブログ from ITALIA

LENAのブログ from ITALIA

大阪府箕面市出身,イタリア在住プロヴァイオリニスト,横山令奈(レナ)のブログ。
ソリストとしての活動他,ピアノトリオ"Trio Kanon",クレモナのヴァイオリン博物館でのストラディヴァリウス演奏等幅広く活動中!
2017年6月25日放送のグッと地球便出演

Amebaでブログを始めよう!

ご無沙汰しております

 

3月1日に85歳だった父が突然他界し,

今まで何となくブログから遠ざかっておりました。

 

イタリア語で使っているフェイスブックやインスタグラムの更新は続けていましたので

そちらの方で近況を見ていただいている方もおられたと思いますが

 

今更ですいません。

 

 

なんでしょうね

 

日本語で書いているブログの方に書くのに抵抗があったというか。

 

半日もすれば古い情報が流されていくソーシャルと違って

ブログっていうのはきちんと残っていくものだから

ちゃんと心の整理ができてから書きたいなと

思っていたからだと思います。

 

とは言いつつ、

 

母の時と同じで

未だに全然実感がわかないので

 

ゆっくり自分のペースで書いていくことになると思います。

 

 

 

連絡を受けたのは3月1日のイタリア時間朝7時ごろ。

妹の旦那さんから電話で、

震える声で「お父さんが亡くなった」と。

 

亡くなっていたのを発見したのは

1日(日本時間の)お昼過ぎに自宅を訪れた、

週に一度家のお掃除に来ていただいていた

ホームヘルパーさんでした。

 

ヘルパーさんから連絡を受けて

妹と旦那さんが父宅へ駆けつけ、

その直後に

私に電話をしてくれたのでした。

 

救急隊員の方が父が亡くなっていることを確認したばかりで

今警察の到着を待っている、

 

そんなバタバタした状況でした。

少し落ち着いたらまた連絡をするということで

電話を切りました。

 

その日はクレモナの弦楽器製作学校で、

朝の8時から授業をしなければならない日でした。

学校を休んでも日本に駆けつけることもできないので

結局授業をしに行きました。

 

 

数日前に電話で話した時は元気だった父が

いなくなってしまったというのは本当に不思議な感覚でした。

 

検査の結果は

前日夜の間に死亡

 

突然のくも膜下出血で

ほとんど苦しむ時間もなく亡くなった、

ということでした。

 

 

病院嫌いで

死ぬ時は自宅でぽっくり逝きたいと生前冗談でも言っていた

父らしい最後だったのかな、と

思えるのがせめてもの救いです。

 

 

自宅で亡くなり、死後時間が経ってしまっていたため

火葬を待つことができず

今から日本に帰っても間に合わないという状況でした

 

 

そして、トリオでエントリーしていた大きなコンクール、

「ピネローロ-トリノ室内楽国際コンクール」が

その数日後に迫っていました。

 

 

悩んだ挙句、

 

 

ヴァイオリニストであり先生でもあった父が,

私がこのコンクールを棄権することは望んでいないのではないか,

このコンクールで精一杯頑張って良い結果を出すことが

一番の弔いになるのではないかと思い,

 

イタリアへ残りました。

 

 

結果は

第1位と,ブラームス作品最優秀賞,観客賞受賞

 

 

 

 

予選や本選での演奏中も,

 

一位を受賞した瞬間もずっと父のことを,

 

そして6年前に癌で亡くなった母のことを考えていました。

 

自然と涙が溢れました。

 

 

きっと天国で見守っていてくれたのだと思います。

 

 

 

穏やかで優しかった母と違い

 

 

昔気質で

しつけに厳しく

ヴァイオリンに厳しく

 

 

昭和一桁生まれで

ジェネレーションギャップもあった父

  

 

 

父と私たち姉妹の確執は小さい頃からありました。

 

 

幼少期は父親は絶対的存在で

100パーセント尊敬していました

 

躾として怒られたり体罰を受けることに対しての恐怖心

父に言われたからと

別に始めたくもなかったけど始めたヴァイオリン

レッスンがうまくいかなかった時怒鳴られることからの畏怖

 

でもその反面

父に褒められた時の嬉しさはとても大きなものでした

 

レッスンがうまくいくと「バンビ」

まぁまぁだと「うさぎ」

ダメだと「くま」

 

そのハンコを毎週土曜日のレッスンでもらい

バンビが10個たまると何かご褒美がもらえ

くまだと前にもらったバンビが消される上に

唯一練習しなくてよかった日曜日に練習しないといけない

 

だから「バンビ」のハンコがもらえたら

すごくすごく嬉しかったのです。

 

 

 

中学になると

私も少しずつ友達の家庭環境と

父が高齢で、母がその元弟子だったという

ちょっと変わった家庭環境の差に違和感を持ち始め

 

絶対的だった父に反抗するようになりました。

 

ヴァイオリンをやめたくなりました。

 

父が嫌いだったJポップやハードロックを聴くようになりました

 

 

高校でもそんな感じで

 

ヴァイオリンばかりしたくない気持ちから陸上部に入り

父に内緒で友達とカラオケに行ったり

ライブに行ったりしました。

 

でも、部活で帰りが遅いことに文句を言いながらも

なんだかんだ私たちのやりたいことは

尊重してくれていた父。

 

部活後、夜遅くにヴァイオリンを練習して

なんとか父とのバランスを保っていた気がします。

 

こうやって書いていると

 

少なくとも高校の一年生までは

ヴァイオリニストになることなど

少しも考えていなかったようです。

 

その辺りはまた改めて書くことにしますが。

 

 

だから父も私がヴァイオリンで留学を決めた時は

驚いていたし

嬉しかったんだろうと思います

 

 

今の私があるのは

若い頃から真面目に働いて貯めたお金で

留学をサポートしてくれた父がいたからだと

素直に思えるようになりました。

 

そうなれるまで、

 

本当に色々あったのです。

 

 

父のことが嫌いだったのは

父が私の理想としている父親ではなかったからで

 

父のことが好きなのは

師として尊敬できる

そして一本筋の通った揺るぎない信念を持った

自称、サムライだったからです。

 

そういう人が持ち合わす

精神的な脆さもあって

誰かを傷つけたり

選択を間違えたりした人でした。

 

 

親になるのって

大変ですね。

 

子供っていうのは

親がいなくなって初めて親の色々なことを

考えて

考えて

考えて

 

理解する

そういう生き物なのかもしれません。

 

少なくとも

 

私はそうでした。

 

 

 

今、私はまだ葛藤の中にいます。

 

イタリアでの滞在許可証の更新が長引き

10月までは日本に帰りたくても帰れないからです。

 

まだお父さんに直接挨拶も出来ていない

中途半端なまま

イタリアにいます。

 

早く帰って、

 

「お疲れ様、ありがとう」

 

と言ってあげたい。

 

 

そんな思いで毎日暮らしています。

 

 

 

 

 


前回の記事を読んでいない方は

まずこちらをどうぞ右矢印 陶芸の街



ツアー開始目

高い壁に囲まれたお屋敷は

門から中に入って初めて全貌が見えます。




私たちが行ったのは夜だったので

昼間のお庭の写真を拝借しました

(TripAdvisor Casa Vestita)


このサボテンは樹齢100年以上だとか




オーナーさんがこの屋敷を購入し,

庭園を作るために地面を掘ったところ,

隅の岩盤の下に洞窟のような空洞があり

そこに土が詰まっている場所を見つけ

掘り進めて数メートル

岩盤に掘られた柱の上部を発見




さらに掘り進めると,

正面にこれまた岩盤に掘って作られた棚が。




当初は古い薬局の薬棚のようなものと推測されました。

その後,右手に壁一面を塞ぐ石釜が掘り出され

それで全部かと思われたのですが

よくその石釜を調べると

一度も使われていなかったこと

そして,作りが雑で

まるで慌てて組みあげたように

歪んでいる部分があったことから

もしかして奥に何かがあるのではないかと

オーナーとその場にいた考古学者の意見が一致し

取り合えず石釜を後で修復できるような方法で

右手の組石を丁寧に取り除いていったそうです



すると,


その奥に空洞が。。。



考古学者がその暗い穴の中に

ライトを当てるとそこには!




14世紀のフレスコ画,

サンタ バルバラの姿が浮かび上がったのでしたラブラブ!


この時点で,いくら貴重とはいえ

もう気にしていられないということで 

石釜は全て取り除かれ(笑)

隠されていた十字軍,

"テンプル騎士団"の教会の全貌が明らかに。












フレスコ画だけでなく

この時代の陶器や硬貨,銀や銅のロザリオ等

貴重な品々が発見されました。

これらは今でもそこに

見つかった当初のまま展示してありました。



いやもー


この話を聞いている間ずっと

鳥肌止まりませんでしたよアップ


ロマンドキドキ

なんというロマンガーンラブラブ!!



で,なぜ石釜で隠されていたかについては

諸説あるそうでずが一番有力なのは


"フランス王フィリップ4世によってはじまった 

テンプル騎士団弾圧がイタリアへも派生し

騎士団の勢力が弱まった14世紀

教会を破壊されることを恐れた騎士団員が

逃亡前に石釜を急遽作り隠した"

というもの。


弾圧が終息していずれまた戻ってくることを想定していたが

彼らが戻ることはなく

教会は700年近く眠り続けていたぐぅぐぅぐぅぐぅと。





っていうか

下手すると二度と見つからなかったかも知れませんねえっ


この他にも

このお屋敷の真下からは

また別の時代の4つの大きな貯水室や





紀元前4世紀の石畳 



(こちらはガレージを作ろうと掘っていたら

出てきちゃったそうで。笑)


その他ギリシャの彫刻,陶器等々


この町の歴史の深さを 

めっちゃ物語っているお屋敷なのでしたアップ


本当に感動しましたドキドキ

歴史&考古学好きには要チェックな場所です



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只今バカンスでプーリアへ来ています晴れ

 
海は広いな大きいなーー音譜
 
 
 
蒼くて深い海に
 
ちっぽけな悩みなんて全部吸い込まれて
 
心の底からリラックスラブラブ
 
 
 
 
パートナーのお母様がプーリア出身なので
 
彼は子どもの頃から夏はここで過ごしていたそうで
 
幼馴染みが沢山います
 
昨日はそのうちの一人を訪ねて 
 
陶芸のまち,グロッタリエ(Grottaglie)へ!
 
(⬆️写真: http://www.grottaglieturismo.it)
 
 
この町は陶器で有名とは聞いていましたが
 
まさかこれほどとはえっ
 
町の至るところに工房があり
 
まるでクレモナ陶器ヴァージョンでした(笑)
 
 
 
 
 
 
昔ながらの陶器を置く工房から
 
オリジナリティーのあるものまで様々ラブラブ!
 
若手陶芸家さんの
 
とっても遊び心のある工房がこちら下矢印
 
 
 
 
 
ポテト,ソーセージ,パンまで
 
全部手作りの陶器!(ノ゚ο゚)ノ
 
 
 
もう一ヶ所気に入った工房はこちら下差し
 
 
 
お店は自然の洞窟を利用して作られた
 
古い家の中。
 
中に入り階段を降りるとそこは元洞窟えっ
 
この地域にはこんな家がたくさんあります。
 
ここお店の陶器は全てとても上品で
 
細やかな装飾や色使いが特徴的でした目
 
 
 
 
 
表面に穴を開けた器に入った電球を点けると
 
壁に模様が浮かび上がってとっても綺麗!
 
 
 
 
気に入ったものの
 
かなーり高額なので
 
いつかもうちょっとビックになったら
 
買いに来ようと決意(笑)ガーン
 
 
 
(お城は現在市役所)
 
 
 
プーリア独特の白い家々が連なる町並み
 
溢れる陶芸品の数々,
 
その中心にあるお城。。。
 
 
だけでも充分素敵なのですが
 
この町にはもうひとつすごい秘密がありました!
 
 
2008年,お城のすぐそばにある
 
古いお屋敷を買い取った地元の実業家
 
(もちろん陶芸関係)が
 
その建物や庭の改装工事中,
 
14世紀の十字軍の隠された教会を発見えっ
 
それと共にその時代のフレスコ画
 
硬貨や陶器,ロザリオ等も見つかったという
 
歴史的大発見ですドンッ
 
現在発見されたもの全てが
 
その屋敷を買い取ったオーナーさん
 
個人の所有物になっていますえっ
 
(えー!?普通博物館とかに寄贈するもんちゃうのん?
 
って突っ込みたいですが)
 
 
 
そのリアル インディージョーンズ聖杯伝説な場所サーチ
 
お友だちがそのオーナーさんと顔見知りで
 
丁度5,6人のグループの
 
見学ツアーが始まるところだったので
 
一緒に混ぜてもらいましたアップ
 
ガイドはそのオーナーさん(笑)
 
 
実はこの家から出てきたものは
 
十字軍の教会だけではなかったので
 
他にも興味深いものを色々と見ることができました!
 
 
 
それでは詳しい見学内容は次回ドキドキ
 
 
 

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