「今は昔、

わたしたちの国には

今では想像もつかないほどの大きな木が

行くつも立っていました。」

 

出だしのこの部分に心奪われました(笑)

 

「琵琶湖の近くにあるクヌギの木の太さは

5百人が両手を広げて輪をつくり

やっととどくほどでした。」

 

 

こんな風に始まるのは

 

今日の読み聞かせで

5年生のクラスで読んだ

「鬼のかいぎ」

  立松和平著 よしながこうたく絵

 

 

 

 

 

切り倒されてしまった大きな木

木の大切さをわからない人間に

それを教えようとする百鬼たち

 

それぞれの個性で色々やってみても

なかなか気づかない人間たち

 

昔、人間には百鬼が見えていたけれど

懲りない人間はさらに自然を壊し続け

とうとう百鬼の姿を見ることも出来なくなってしまった。

 

それでも

戦をすればさらに木が切られる

美しい川や湖が汚れる

それが分かっているから

百鬼たちは何百年何千年かかっても・・・と

待っているのだけれど

いつか受け取ることができるのか?

 

そんな問いかけで終わります。

 

 

鬼と言っても

怖い姿をしていても優しいのだな

という感想もありました。

 

自然を大切にしなければ・・・と云う声も

たくさん聞かれました。

 

自分自身が何が出来るか

考え行動するきっかけになったら良いなと

思いました。

もちろん、まずは自分自身です。

 

 

 

もう一冊は

「ナヌークの贈りもの」

 星野道夫作

 

 

ナヌークの贈りもの ナヌークの贈りもの
1,577円
Amazon

 

 

「おじいさんがよく話してくれた。

シロクマは氷の世界の王者だと。

人びとは昔から、その王者のことを

ナヌークと呼ぶことを。

いつか若者になったら

いのちをかけてナヌークと

たたかわなければならない

日が来ることも。」

 

 

 

 

どちらも

いのちの循環

自然との共生

自然の中で人間はどう生きるのか・・・・

問われているような

貴重な作品でした。

 

 

星野道夫さんは写真家で

最期は取材中にヒグマに襲われて

亡くなっています。