木曜日のお手紙。


今日の木曜日も雨になりそうです。
雨が降るか降らないかの、涼しい風と薄暗い空が昔から好きです。

図書館で、又吉直樹さんの本を借りてきました。彼の文章や彼の世界観にページをめくるたびに引き込まれます。


又吉さんは、よく「暗い」というイメージを他人から言われているのをテレビで見ますが、私はそうは思いません。


太陽もカンカン照りの時と
ちょうどいい塩梅で暖かい時があり
雨も鬱陶しいぐらい降る時と
ちょうどいい加減だと感じる振り方があります。


明るいだけの人
暗いだけの人なんていないと思うのです。

辛いことをバネにして明るさを持っている人や
明るかったけれど他人から空気が読めないとか、鬱陶しいとか言われるうちに無口になってしまった人など


一概に
あの人は「暗い」とか「明るい」とかの言葉で判断することはできないなと
この歳になって感じています。


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一人の人間の中には
たくさんの人格があります。


関わる人によって引き出される顔はさまざまです。
誰に対しても同じ顔をしているように見える人でも
わずかながらも微妙に違うのではないかと、私は思っています。




そんな、木曜日です。