塩むすびは
塩、水、そして人の手だけで握ります。


ふりかけも、具もありません。


ですが
心を込めた塩むすびを頬張った瞬間
全身にエネルギーが行き渡るような
なんとも言えない幸福感があります。


私は自分のサロンで
お客様に施術する時も
お話しする時も
心を込めた塩むすびのような自分で在りたいなって思います。


美味しい塩むすびは
お米をピッキング《割れたり色の悪くなったものを取り除く。》するところからスタートし
お米を研ぐ時も
土鍋で炊いている時も
真心込めていきます。


余計なものはいらない。
けれどしっかりとした土台作りや
勉強する影の努力は必要で。

努力は楽しいこともあるし
時には忍耐もあったり。


美味しい塩むすびが出来上がることへのワクワク感が
私を土鍋の前に30分座らせる。
スマホも本も見ない。
ただひたすら土鍋を見つめて
気持ちを込める。

だけど食べて頂く時には
柔らかく優しくさらっとお出しして
食べて頂いたお客様が心身ともに
ほっとして頂ける…

そんなふうで在りたいなと思います。

そういうことって
付け焼き刃ではできないんですね。
だから、日常生活でも大切にしています。
山本ふみこさんの本の題名にもありますが、ふだんの暮らしがおもてなし。


まずは自分を。
そして家族に。
遊びに来てくれる友人に。
おもてなし。
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