人間の伸びしろ。


私は中学生になった時
クラスメイトから
「あなたって、字が汚いね!小4の男子の字みたいよ。」
と、言われたことがある。


自分の字が汚いなんて
それまで誰も言わなかったし
自分自身も気付かなかった。
確かに、すごく乱雑で
とても中学生の女子が書いたとは思いたくない筆跡であった。


それからは
他のクラスメイトの筆跡が気になり
上手な子の筆跡や
気に入った筆跡を真似るようになった。


すると


中学二年生になる頃には
「字が綺麗」と言われるようになり
文章を書くことをお願いされたりもした。


あれから20数年経つが
「字が綺麗だね」とよく言われる。
自分より字が綺麗な人からも言われることがある。
ちょっぴり嬉しい。


だからと言って
私は満足もしていなければ
天狗になることもない。


まだまだ私は
文字をいかに美しく書くか
気持ちよく書くか
逆にどれくらい崩して書けるか
その文字にどれだけの気持ちを込めて書くのかなど

日々研究を怠らない。
地味な研究である。


人間の能力は計り知れないもので
伸ばしていこうと意識が働くだけで
どんどん伸びていき
しかも年齢は関係がない

そんなふうに思う。