この夜が永遠に終わらないように、この一瞬がずっと続くように、願う私の思いも虚しく、東の空が明るくなる前に貴方の元を去らなければならない。そう思うとこの一瞬でも胸に焼き付けておくように、闇の中で目をこらし私の腕の中で眠る貴方の姿を寝むることも忘れてじっと見つめていた。
やがて夜の深い闇が薄れて東の空が白み始め、夜とも朝とも言えない時間がやってきた。
夜の静けさを破り遠くに鳥の鳴く声が聞こえてくる。
「ああ、いよいよ行かなければならない…もはや、このようにお会いすることはできないだろうか…」
胸が引き裂かれんばかりの気持ちを押し込め、眠る美しい人の髪に桜🌸の花びらを飾ると、今一度この腕に抱きしめ貴方の温もりが残る手を握りしめて部屋を後にした。
静まりかえる部屋…眠っていたはずのジェジュン女御の頬を涙が伝い濡らしていく。
「ああ、チャンミン様…行ってしまわれた。これが春の夜の夢であれば。終わらない夢であれば…」