閻魔夢~途中~
閻魔夢の一部↓考えてみたwもち紗弥が主だぜb
「サヤエンドウ~!」
さ、サヤエンドウ……。
嫌なくらい聞き覚えのある声に振り向くと
イカが物凄い勢いで飛んできた。文字通り、飛んできた
超人だ………とか思いながらイカを見てると
イカが笑顔でグーサイン。
「“廊下は静かに!走るな危険”」
廊下の掲示板に書いてある文字を指差し、そのまま読む
「え、いいじゃん別に」
「お前生徒会長だろ」
えぇ、ひどいっ!と閻魔は泣きながら乙女チックな素振り。
どうせ嘘泣きに決まってる。
「で、何か用ですか、イカ」
イカの部分を強調して言ったら
突然閻魔が乙女からイカに戻る
「イカって言うな!オレはサヤマメをイカ呼ばわりする子に
育てた覚えはありませんっ!」
「サヤマメって何だよ!?そもそもお前の子じゃね――――!」
閻魔の顔を一発殴ると吐血しながら吹っ飛んだ
「だってマメじゃん」
頬をさすりながらぶーぶー言う閻魔
「マメじゃないっての!!確かに豆っぽいけどさー」
「嫌なの?マメでいーじゃん」
「よかねーよ!!!嫌だよ!」
閻魔は不機嫌そうな顔をしながら、ぶつぶつ言ってる
「なんか文句でもある?「すみません土下座しますから」
即答と同時に閻魔は床に土下座
ふんっと鼻を鳴らして見下ろす。
「……それで、用はなに??」
もうさっきから名前の事ばっか話してたから忘れてたけど
閻魔は何を言おうとしていたんだろ?
わたしは閻魔に言うと、閻魔はもう立ち直ったのかすぐ立ち上がって
ものすごい形相で迫ってきた。
「な、何々?」
よく見ると目が赤い。もしかしてずっと泣いていたのかな?
閻魔が珍しく真顔なので、なんか大変なことでもあったのかと思い
少し心配になったが、それはすぐに無駄な心配をしてしまったとひどく後悔した
「ちょっと聞いてよ!鬼男君ったらさぁ、オレがセーラー服着ようと思ったら
頭に爪を刺してきてさ~。ねぇサヤマメからなんか言ってやってよ」
「……黙れ変態セーラーイカ!」
変態の顔に本日二発目をくらわすとイカはのびてしまった
鬼男さんも苦労人だな~……
よくわかった。鬼男さんが爪を刺す理由、よーくわかった。
わたしはその場を去った。とりあえず去った。
とにかく去りたかった。