あのさ、今度食事に行きませんか。
え、
それまで存在の主張のなかった数分間。
そんな浩二が、周りの人々も振り返るくらいの大きな声で突如叫んだ。
叫んでいる浩二は、いつものアホ浩二とは違っていて
真剣な眼差しを葵に向けて叫んでいた。
心なしか、声も少し震えているようにも感じる。
こいつ、もしかして・・・
オレも葵も驚いて浩二をみていた。
でも、きっとオレと葵の驚きの種類は違うんだと思う。
しかし、それ以上の言葉も、答えもないまま発車を知らせる音が流る。
でも、このときのオレと浩二にはそんな音は聞こえていなかった。
それよりも気になる音、声を耳にして驚いていたんだ。
浩二君?
なぜか浩二の名前・・・
そんな謎をホームに置いて葵を乗せた電車は去っていった。
・・・
・・・
知り合い?
知り合い?
見事にハモった。
なんか、これって恥ずかしいんだよね
ゴールデンホモコンビみたい
ツバサく~ん! ミサキく~ん みたいな
オレは照れ隠しもこめて、いつもより少しだけ大きい声で
・・・あ、あー、中学の同級生だよ。
会うのは久しぶりだったけど、結構仲良くてさ
少しだけ罪悪感を感じながらも答えた。
ふ~ん。そうなんだ
・・・
・・・
・・・てか、最後お前の名前、言ってたよなぁ
・・・うん
・・・でも、全然わからん。
・・・そっか。
あのさ、もしかして昨日言ってたコって。。。もしかして・・・
・・・
あのコだよ
・・・そっか
なんか悪いことしたな
沈黙。
当初の予定も忘れて、懐かしさのあまり話し込んでいた、申し訳なさ。
浩二の気持ちも考えずに、意中のコと話し込んでしまった、罪悪感。
そんな気持ちを抱えて、オレは駅出口へと向かった。。。
が、浩二のテンションはオレとは明らかに違っていて
駅から出るなり
あーーカッコ悪りー(`Δ´)
( ̄□ ̄;)!!ビクッ
なんかオレ叫んだよな、オレ
どーしよう。顔合わせるのも恥ずかしい。。。
ま、まぁまぁ
それよりお前を知ってたってのがポイントじゃん
ほら、もしかしたらお前の隠れファンかも知れんぞ
そうか?
そうかなぁ?(゜ρ゜)エヘh
どうやら、いつものアポ浩二君に戻ったみたい(^^
アホの扱いは困るが、楽だ。
おだてれば、木どころが宇宙まで行くんじゃないか ┐( ̄。 ̄)┌
ほっ、としながらさっきりよもリラックスした会話を続けた。
・・・つづけるつもりだった。
ったく、現金なヤツだな
まぁ、よく言えば、記憶に残ったろうし、話しかける口実もできたじゃん。
それにあお・・・い・・・は・・・・・・
しゃべっていたその瞬間、何かがオレの中でよみがえってきた。
幼い頃の記憶が断片的に (走馬灯のように?じゃないよね
ん?
どうした?
・・・ん・・・あのさぁ
オレとお前って小学2年の頃、同じクラスだったよなぁ
うん。
そうだけど、なに?何の話?
いや、オレの記憶違いじゃなければ・・・
葵も一緒だったぞ。確か
へ?
オレたちは顔を見合わせ
マジで?ε=(。・д・。)
マジで!(。・ω・)ノ゙
・・・
・・・
・・・浩二。お前んちって小学校の頃のアルバムってあるか。
それ以上は告げづともわかったのか
ある。
調べる。
行く。
急ぐ。
ミ○ターポポ口調で要点だけを伝え、小走りになりながら、、、笑った。
オレたちは何かに追われるかの如く、浩二の家に走った。
謎をとくために。