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櫻井翔レポート!大野智と語るリーダー論
昨日は東京都議会で集中審議が行われ、舛添要一知事のリーダーとしての資質を問う与野党議員からの厳しい質問が投げかけられました。
結論から言わせて貰えば、彼にはリーダーとしての資質は全く無く、まるで曾ての兵隊だけに突撃をさせ、自分はサッサと撤退する陸軍将校のような姿が見えた様な気がします。
実に不思議なタイミングですが、毎週月曜日に私が注目している櫻井翔君の「イチメン」は昨夜、嵐のリーダーである大野智君との対談を行い、対談テーマも<リーダー論>でした。
大野君はデビュー直後からグループのリーダーという役割を担っていますが、他のメンバーも含め、全員がリーダーの大野君に「嵐」を纏めるとか、率先垂範する役割を担う事を期待していないようです。昨日の対談でもそう語っていました。
しかしリーダーとしての資格が無いかと言えばそうではなく、実はしっかりとあるんです。
私は正に大野君のそのポワーッとした統率力こそが「嵐」というグループの他に無い個性を生み出していると思ってきました。
大野君は自分のペースでリーダとしての役目と大野智の役目を務め、他の4人もそれぞれが自分の果たすべき役割(ある時はリーダー的な側面)を担う。
昨日の対談で翔君と語り合った大野君は、15年という「嵐」の歴史の中で当初は自分自身も周囲が期待する様なリーダー像を描いていたと語りました。
しかし30代半ばを迎え、いつしか自分も他のメンバーも肩の力を抜いたリーダーであっても良いと認識し、認め合ってもいると。
ただ、そうした年齢を重ねることで、実は自分が肩苦しいと思っていた<リーダー像>に自分自身を合わせなければならない機会も増えてきたとも語っていました。
そして自分の中で見つけた答えの一つが、雑誌のインタビューで応えた以下の言葉。
「俺たちの様なグループで必要なのは、メンバーを尊敬することだから、引っ張っていくと言うよりも、後ろから見守るスタンスでいたい」
実に大野君の人柄が出ている言葉ですね。
また、翔君から次の様な質問を続けて聞かれた時ー
櫻井「これからまあ40に向かうじゃん。
まあ、俺も同じだけどさ。
なんかちょっとその、なんていうのかな、当然今の話しもそうだけど、若い人達も増える中でさ、ちょっと意識って変えていこうみたいなのあるの?」
ーその質問に対して大野君は見事にリーダーとしての資質について語ったのです。
それは、昨年の大晦日のカウントダウン番組で大先輩の東山紀之君が10数年もやっていないバック転をやろうと大野君に呼びかけ、二人で見事に舞台上で飛んで見せた事でした。
東山君は50才の大台も近いのにぶっつけでバク転どころか、見事なバク宙を披露していたのですが、大野君は先輩の体作りの見事さ、いくつになってもバク転やバク宙をいとも簡単にやり遂げてしまうパフォーマーとしての姿勢や努力に大きな影響を受けたようです。
自分が30代半ばだからちょっと疲れたとか、変わってきたなんて言ってるようじゃ全くダメなんだ。
いつでも、体を動かせなきゃ駄目だし、常に訓練を欠かさず、体のキレも失わない東山君の様にあるべきなんだ、と体得したんでしょう。
正にそれこそが彼ならではのリーダー論ではないかと思います。
若い後輩に言葉で偉そうにあれこれ言うのでは無く、彼等が目指すべき姿を、幾つになっても自分がいとも簡単に舞台上でパフォーマンスして見せる。
それこそがリーダーの大事な資質なんじゃないかと。
私は彼の言葉を聞いている間に、大野智こそ老子が説くリーダーの資質を持つ男では無いかと強く感じました。
老子は、リーダーとは無為自然の道を体得し、愛が豊かで、決して人の先に立たない。出しゃばらずに人と争わない人はいつしか人に推され優れた指導者になると説いています。
大野智という男こそ、その可能性をもっているんじゃないかと感じたのです。
昨夜見た櫻井君と大野君の二人の対談には同志であるからこその安心感、信頼感、そして相互リスペクトの心地よい空気が漂っていた様に感じました。
舛添都知事にも二人の対談を見て、村尾キャスターの言っていた<無私の精神>、ノブレス・オブリージュの精神を見つめ直して欲しかった気がします。
実に面白くて楽しい対談でした。
櫻井翔レポート!大野智と語るリーダー論
ちょっと違う部分もありますが、この方はこう感じたということなので
嬉しい記事ですね。
大野智は視聴者を味方につけすぎた!?
『世界一難しい恋』プロデューサーが語った計算違いと最終回への展望
最後の方に最終回のネタバレがあるので嫌な方は気をつけてください。
(ネタバレと分けてあります)
日本テレビ 櫨山裕子プロデューサーに話を伺った。
大野くんを通したら、「かわいい」キャラクターになった
――大野さん演じる鮫島零治のキャラクターは、男性からは「共感できる」、女性からは「かわいい」と絶妙なラインで人気ですが、狙って作られていたのでしょうか?
それは、大野くんの力が大きいですね。
大野くんのお芝居が素直というか、気持ちが伝わりすぎるというか……脚本や設定の計算上では、もっと普通の男性のつもりだったのですが、大野くんを通したことで、かわいいという印象が強く出ました。
零治は相当ひどい人なのに、大野くんの演技で、視聴者があまり"ひどい人"と認識しなくなってしまうんです(笑)。
みんなが零治を応援してしまうのは、大野くんの力です。
――脚本を何度も変えられたそうですが、大野さんが演じたことによって、零治の行動も変化したということはありましたか?
零治についてはあまり変えていないです。
美咲が少し割を食ってしまったので、美咲の言い分を少し補強しました。
美咲は相当ひどいことを言われているのに、視聴者が零治に感情移入してしまうのが、大野くんの恐ろしいところです。
小池栄子さん演じる秘書の村沖も、最初は零治がもっと視聴者に嫌われると思って、フォロー役として入れていたのに、いつのまにかみんなが零治を信用してしまった。
こちらの計算が少しずれた感じはあります。
大野くんは零治について「あんなひどいやついない」と言っていますが、私もそう思いますよ(笑)。
でも大野くんに、視聴者を味方につける力があったんですね。
主人公だけが変化するドラマ
――あらすじを見たときは、破天荒な女性が偏屈な男性を変えていく話かと思ったのですが、第1話を見たら、聡明な女性と偏屈な男性という組み合わせで驚きました。
そういった構想も最初はありました。
ただどうしても零治目線のドラマになってしまうので、恋する相手はなるべくまっすぐ、正しい人の方がいいと、今の美咲になりました。
――零治が変わっていくためには、相手が真っ直ぐじゃないといけないんですね。
脇を固める方々も良い人が多いですね。
今回は脇役の人たちがあまり変化せず、キャラを貫き通す、ということを意識的に行いました。
主役の恋愛の縦軸と、コメディ部分の横軸を作って、そこで機能する役割に特化した感じですね。
零治だけが変化していって、周りの人はブレない。
美咲だけは唯一、零治の良さがわかってくるという変化をしています。
例えば小瀧望くん演じる三浦も、最初はもっと2人と絡んで、三角関係になるなどの展開も考えていたんです。
でも零治というキャラクターの前では誰も脅威になり得なかった。結果的に、三浦は社長(零治)を慕う人になりました。
零治の心の動きが話を左右する
――『セカムズ』には非常に新しさというか、今の時代をとらえているような印象がありました。
恋愛ものには、セオリーがあります。
例えば中盤で一回うまくいったけど違う相手が現れて三角関係になり、でも最終的にはどちらかとくっつく……というような。
もうやり尽くされているセオリーをどう裏切るかというところで、作家と脚本を詰めていった点は大きいです。
作中で「告白」「キス」といったイベントは置いてあるんですが、実はそこにドラマはありません。
もっと描いているのは、恋愛を通した零治の成長や、毀誉褒貶(きよほうへん)というか。もしかしたら、そこが新しく見えるのかもしれないですね。
――たしかに、恋のライバルが出てくるわけではなく、いつも零治自身がピンチを作っていますね!
そう、このドラマは零治次第なんです。
零治がキスをしようと思えばいつでもできるし、別れようと思ったら別れられる。
誰かに邪魔をされることはありません。
とにかく零治次第という作りになっていますね。
――そう考えると、これだけ主人公の心の動きに左右されるドラマもなかなかないような気が……。
意識したつもりはないのですが、他の人のシーンを考えても面白くならなくて、すべては零治に絡んでいくことになってしまいましたね。
脚本の金子(茂樹)君も書いてはみたけど、「面白くない」と自分で書いたくせに全否定で(笑)。
毎回、零治のモチベーションが話を形作っていくので、そのエンジンをどう動かすで悲鳴をあげていました。
零治の「告白したい」「キスしたい」「よりを戻したい」といったモチベーションが話をひっぱって、「社長それはないでしょう(笑)」という斜め上の行動につながっていく。
その斜め上を思いつくのが本当に大変でした。最多で4回書き直しましたね。
人生をかけていた『金田一』
――櫨山さんの手がけられた恋愛ものは、アラサーを主人公にしたものも多いかと思いますが、今回もそういった流れなのでしょうか。
私はもう「あの人かっこいい! 壁ドン!」みたいなところでドキドキできないので(笑)。
今って、いわゆる若い子の恋愛ものが増えていますが、少し客観的に見てしまいますね。それよりちょっと上の年齢になるとやはり、『ホタルノヒカリ』『きょうは会社休みます。』『世界一難しい恋』のような、自分の問題を含む恋愛ものになって来るのだと思います。
【ここからネタバレです】
『世界一難しい恋』はいよいよ最終回をむかえますが、どんな展開になるのでしょうか?
最終回は、第9話まで内容が決まってなかったんですよ。
金子君はその回その回をどう面白くなるかだけで書いていたので。
実は最後に別れるパターンも考えていました。
「恋とはこういうものなのか……」みたいな最後のセリフを、ホワイトボードいっぱいに書いて見て、「これはうーん……いいセリフだけど、お客さんにたいして失礼じゃないか? 作り手のおごりじゃないか?」と、また話し合いに。
じゃあ、最後にキスシーンを入れよう! とか、いやそんな予定調和でいいのか、タイトル前にキスしよう! とか、とにかく色々なパターンの中から、最終回ができあがっていますので、どうなったかは、放送を見ていただければ。
大野くんの初キスシーン、担当できて光栄です。
もっともどんなキスかは放送をお楽しみに! ですが(笑)。
大野智は視聴者を味方につけすぎた!? 『世界一難しい恋』プロデューサーが語った計算違いと最終回への展望
キスシーンはあるけど、普通じゃなさそうだね(笑)
すごい興味深い記事でした。

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櫻井翔レポート!大野智と語るリーダー論
昨日は東京都議会で集中審議が行われ、舛添要一知事のリーダーとしての資質を問う与野党議員からの厳しい質問が投げかけられました。
結論から言わせて貰えば、彼にはリーダーとしての資質は全く無く、まるで曾ての兵隊だけに突撃をさせ、自分はサッサと撤退する陸軍将校のような姿が見えた様な気がします。
実に不思議なタイミングですが、毎週月曜日に私が注目している櫻井翔君の「イチメン」は昨夜、嵐のリーダーである大野智君との対談を行い、対談テーマも<リーダー論>でした。
大野君はデビュー直後からグループのリーダーという役割を担っていますが、他のメンバーも含め、全員がリーダーの大野君に「嵐」を纏めるとか、率先垂範する役割を担う事を期待していないようです。昨日の対談でもそう語っていました。
しかしリーダーとしての資格が無いかと言えばそうではなく、実はしっかりとあるんです。
私は正に大野君のそのポワーッとした統率力こそが「嵐」というグループの他に無い個性を生み出していると思ってきました。
大野君は自分のペースでリーダとしての役目と大野智の役目を務め、他の4人もそれぞれが自分の果たすべき役割(ある時はリーダー的な側面)を担う。
昨日の対談で翔君と語り合った大野君は、15年という「嵐」の歴史の中で当初は自分自身も周囲が期待する様なリーダー像を描いていたと語りました。
しかし30代半ばを迎え、いつしか自分も他のメンバーも肩の力を抜いたリーダーであっても良いと認識し、認め合ってもいると。
ただ、そうした年齢を重ねることで、実は自分が肩苦しいと思っていた<リーダー像>に自分自身を合わせなければならない機会も増えてきたとも語っていました。
そして自分の中で見つけた答えの一つが、雑誌のインタビューで応えた以下の言葉。
「俺たちの様なグループで必要なのは、メンバーを尊敬することだから、引っ張っていくと言うよりも、後ろから見守るスタンスでいたい」
実に大野君の人柄が出ている言葉ですね。
また、翔君から次の様な質問を続けて聞かれた時ー
櫻井「これからまあ40に向かうじゃん。
まあ、俺も同じだけどさ。
なんかちょっとその、なんていうのかな、当然今の話しもそうだけど、若い人達も増える中でさ、ちょっと意識って変えていこうみたいなのあるの?」
ーその質問に対して大野君は見事にリーダーとしての資質について語ったのです。
それは、昨年の大晦日のカウントダウン番組で大先輩の東山紀之君が10数年もやっていないバック転をやろうと大野君に呼びかけ、二人で見事に舞台上で飛んで見せた事でした。
東山君は50才の大台も近いのにぶっつけでバク転どころか、見事なバク宙を披露していたのですが、大野君は先輩の体作りの見事さ、いくつになってもバク転やバク宙をいとも簡単にやり遂げてしまうパフォーマーとしての姿勢や努力に大きな影響を受けたようです。
自分が30代半ばだからちょっと疲れたとか、変わってきたなんて言ってるようじゃ全くダメなんだ。
いつでも、体を動かせなきゃ駄目だし、常に訓練を欠かさず、体のキレも失わない東山君の様にあるべきなんだ、と体得したんでしょう。
正にそれこそが彼ならではのリーダー論ではないかと思います。
若い後輩に言葉で偉そうにあれこれ言うのでは無く、彼等が目指すべき姿を、幾つになっても自分がいとも簡単に舞台上でパフォーマンスして見せる。
それこそがリーダーの大事な資質なんじゃないかと。
私は彼の言葉を聞いている間に、大野智こそ老子が説くリーダーの資質を持つ男では無いかと強く感じました。
老子は、リーダーとは無為自然の道を体得し、愛が豊かで、決して人の先に立たない。出しゃばらずに人と争わない人はいつしか人に推され優れた指導者になると説いています。
大野智という男こそ、その可能性をもっているんじゃないかと感じたのです。
昨夜見た櫻井君と大野君の二人の対談には同志であるからこその安心感、信頼感、そして相互リスペクトの心地よい空気が漂っていた様に感じました。
舛添都知事にも二人の対談を見て、村尾キャスターの言っていた<無私の精神>、ノブレス・オブリージュの精神を見つめ直して欲しかった気がします。
実に面白くて楽しい対談でした。
櫻井翔レポート!大野智と語るリーダー論
ちょっと違う部分もありますが、この方はこう感じたということなので
嬉しい記事ですね。
大野智は視聴者を味方につけすぎた!?
『世界一難しい恋』プロデューサーが語った計算違いと最終回への展望
最後の方に最終回のネタバレがあるので嫌な方は気をつけてください。
(ネタバレと分けてあります)
日本テレビ 櫨山裕子プロデューサーに話を伺った。
大野くんを通したら、「かわいい」キャラクターになった
――大野さん演じる鮫島零治のキャラクターは、男性からは「共感できる」、女性からは「かわいい」と絶妙なラインで人気ですが、狙って作られていたのでしょうか?
それは、大野くんの力が大きいですね。
大野くんのお芝居が素直というか、気持ちが伝わりすぎるというか……脚本や設定の計算上では、もっと普通の男性のつもりだったのですが、大野くんを通したことで、かわいいという印象が強く出ました。
零治は相当ひどい人なのに、大野くんの演技で、視聴者があまり"ひどい人"と認識しなくなってしまうんです(笑)。
みんなが零治を応援してしまうのは、大野くんの力です。
――脚本を何度も変えられたそうですが、大野さんが演じたことによって、零治の行動も変化したということはありましたか?
零治についてはあまり変えていないです。
美咲が少し割を食ってしまったので、美咲の言い分を少し補強しました。
美咲は相当ひどいことを言われているのに、視聴者が零治に感情移入してしまうのが、大野くんの恐ろしいところです。
小池栄子さん演じる秘書の村沖も、最初は零治がもっと視聴者に嫌われると思って、フォロー役として入れていたのに、いつのまにかみんなが零治を信用してしまった。
こちらの計算が少しずれた感じはあります。
大野くんは零治について「あんなひどいやついない」と言っていますが、私もそう思いますよ(笑)。
でも大野くんに、視聴者を味方につける力があったんですね。
主人公だけが変化するドラマ
――あらすじを見たときは、破天荒な女性が偏屈な男性を変えていく話かと思ったのですが、第1話を見たら、聡明な女性と偏屈な男性という組み合わせで驚きました。
そういった構想も最初はありました。
ただどうしても零治目線のドラマになってしまうので、恋する相手はなるべくまっすぐ、正しい人の方がいいと、今の美咲になりました。
――零治が変わっていくためには、相手が真っ直ぐじゃないといけないんですね。
脇を固める方々も良い人が多いですね。
今回は脇役の人たちがあまり変化せず、キャラを貫き通す、ということを意識的に行いました。
主役の恋愛の縦軸と、コメディ部分の横軸を作って、そこで機能する役割に特化した感じですね。
零治だけが変化していって、周りの人はブレない。
美咲だけは唯一、零治の良さがわかってくるという変化をしています。
例えば小瀧望くん演じる三浦も、最初はもっと2人と絡んで、三角関係になるなどの展開も考えていたんです。
でも零治というキャラクターの前では誰も脅威になり得なかった。結果的に、三浦は社長(零治)を慕う人になりました。
零治の心の動きが話を左右する
――『セカムズ』には非常に新しさというか、今の時代をとらえているような印象がありました。
恋愛ものには、セオリーがあります。
例えば中盤で一回うまくいったけど違う相手が現れて三角関係になり、でも最終的にはどちらかとくっつく……というような。
もうやり尽くされているセオリーをどう裏切るかというところで、作家と脚本を詰めていった点は大きいです。
作中で「告白」「キス」といったイベントは置いてあるんですが、実はそこにドラマはありません。
もっと描いているのは、恋愛を通した零治の成長や、毀誉褒貶(きよほうへん)というか。もしかしたら、そこが新しく見えるのかもしれないですね。
――たしかに、恋のライバルが出てくるわけではなく、いつも零治自身がピンチを作っていますね!
そう、このドラマは零治次第なんです。
零治がキスをしようと思えばいつでもできるし、別れようと思ったら別れられる。
誰かに邪魔をされることはありません。
とにかく零治次第という作りになっていますね。
――そう考えると、これだけ主人公の心の動きに左右されるドラマもなかなかないような気が……。
意識したつもりはないのですが、他の人のシーンを考えても面白くならなくて、すべては零治に絡んでいくことになってしまいましたね。
脚本の金子(茂樹)君も書いてはみたけど、「面白くない」と自分で書いたくせに全否定で(笑)。
毎回、零治のモチベーションが話を形作っていくので、そのエンジンをどう動かすで悲鳴をあげていました。
零治の「告白したい」「キスしたい」「よりを戻したい」といったモチベーションが話をひっぱって、「社長それはないでしょう(笑)」という斜め上の行動につながっていく。
その斜め上を思いつくのが本当に大変でした。最多で4回書き直しましたね。
人生をかけていた『金田一』
――櫨山さんの手がけられた恋愛ものは、アラサーを主人公にしたものも多いかと思いますが、今回もそういった流れなのでしょうか。
私はもう「あの人かっこいい! 壁ドン!」みたいなところでドキドキできないので(笑)。
今って、いわゆる若い子の恋愛ものが増えていますが、少し客観的に見てしまいますね。それよりちょっと上の年齢になるとやはり、『ホタルノヒカリ』『きょうは会社休みます。』『世界一難しい恋』のような、自分の問題を含む恋愛ものになって来るのだと思います。
【ここからネタバレです】
『世界一難しい恋』はいよいよ最終回をむかえますが、どんな展開になるのでしょうか?
最終回は、第9話まで内容が決まってなかったんですよ。
金子君はその回その回をどう面白くなるかだけで書いていたので。
実は最後に別れるパターンも考えていました。
「恋とはこういうものなのか……」みたいな最後のセリフを、ホワイトボードいっぱいに書いて見て、「これはうーん……いいセリフだけど、お客さんにたいして失礼じゃないか? 作り手のおごりじゃないか?」と、また話し合いに。
じゃあ、最後にキスシーンを入れよう! とか、いやそんな予定調和でいいのか、タイトル前にキスしよう! とか、とにかく色々なパターンの中から、最終回ができあがっていますので、どうなったかは、放送を見ていただければ。
大野くんの初キスシーン、担当できて光栄です。
もっともどんなキスかは放送をお楽しみに! ですが(笑)。
大野智は視聴者を味方につけすぎた!? 『世界一難しい恋』プロデューサーが語った計算違いと最終回への展望
キスシーンはあるけど、普通じゃなさそうだね(笑)
すごい興味深い記事でした。

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