無人島・DASH島
基地の舟屋づくりも完成に近づいていた。
今回は足りなくなった材木を船で苦労して運び込み、さらにそれを切って床板を作った。
そこから役割分担することとなり、リーダー城島は床板を張る作業を買って出た。
国分太一と長瀬智也は雨戸にする戸板を探しに、山口達也と松岡昌宏は方杖(ほうづえ)に使える木を探しにと島を巡った。

やがて山口と松岡が戻ってくると、リーダーが背中を向けてじっと座っている。“『北の国から』の田中邦衛以上の寂しい背中”と松岡が表現するほど落ち込んでいた。

リーダーは“早く仕上げて、皆を驚かせてやりたい”と張り切って床板を釘で打ちつけていたが、気がつくと階段の入り口を忘れて床全面に板を張ってしまったのだ。


「上り下りする場所考えてへんかった」と言い、自分を責め続けるリーダー。
「うっかりしてしまった~。かなりのうっかり…」と口にする度に落ち込んでいくようだった。


すると松岡が、「確かに、やって失敗してしまったけど。まず、ここを褒めようよ!」と板が張り巡らされた広い床を指した。
「これ、すげえよ。この空間、広いよ!」と言われて、リーダーも「ありがとう」と少し気を取り直したようだ。
さらに松岡は「これ、宴会が出来るよ!」と大広間を歩き回りながらフォローする。
それを聞きながらリーダーは「やさしいな、松岡は」と感激。
「この空間はさ、ちょっと一席もうけたくなるね」と言われたリーダーはついに涙を流し出した。

「泣くなよっ」と驚く松岡。
山口も「やばい、本当に泣いてるよ!」と大笑いしていた。
だが、リーダーは笑われても「松岡は、ホンマになんでこんなにやさしいのやろ」「一番カッコつけなのに、一番やさしい男やで」と泣き続ける。
松岡は「泣くことじゃねえよ」と返しながら目に涙をためていた。
「1年半やってきて、失敗したら、普通つっこまれるやろ。なんてやさしいんや」と城島が続けると、
「いやっ、へへへ」松岡もついに泣き出した。
それを見ながら山口達也は、「すごいなー。いや、俺も泣きかけたわ」と目をこすり涙を隠していた。

松岡昌宏のやさしい言葉に城島茂が感動して泣き出すと、松岡がもらい泣き。
さらには山口達也までもらい泣きしたというのが3人の涙の真相だ。
悲しみでもなく、歓喜の涙でもない。

ずっと活動を共にしてきたTOKIOだからこそ、心が通じて流した涙だったのではないだろうか。