映画の日。

ジャッキー・チェンの最新作『ドラゴン・ブレイド』を鑑賞してきた。

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数日前に観た『サウルの息子』がホロコーストを扱った、かなり重い作品だったので、次は、明るく、理屈抜きに楽しめるものが観たいなと思い、ならばとジャッキー映画を選択したのだが…。

結果、子どもが毒を盛られて失明したり(しかも最終的に飛び降りて死ぬ)、ジャッキー演じる主人公の親友が、拷問の果てにジャッキーにとどめを刺してもらう形で死んだりと、シリアス、かつ重い歴史ものでした…。

とはいえ、時たま挿入されるコミカルなシーンとEDのNG集には笑わせてもらいました。最後も一応ハッピーエンドだったし、これで救われたかな。

…そういえばジャッキー映画でも『ニュー・ポリス・ストーリー』とか『新宿インシデント』とかは、割と重かったもんなあ。後者はアクションもなかったし。

ところでジャッキー、数年前にアクション引退宣言を出した割には、未だ結構頑張ってるな。確かに、昔に比べれば無茶なアクションを演る事は無くなったけど。

まだまだ僕らはジャッキーの超絶アクションを観ていたいので、やれる限りは頑張ってほしいです。

ちなみに『ドラゴン・ブレイド』は、紀元前2世紀・古代のシルクロードを舞台にした、ローマ(三頭政治の時代なので帝国にはあらず)と前漢の戦いと交流を描いているのですが、とにかく合戦シーンが重厚で、やたら馬が出てきまくるのもあって、楽しかったです。

特に砂漠の合戦シーンが多く、いちいち戦闘前に戦太鼓や古笛を鳴らしまくってるのは、何だかマッドマックスを連想させて面白かった。横山光輝の三国史の「ジャーン！ジャーン！ジャーン！！」(銅鑼の音ね)みたいに、連発しまくったせいで、ちょっとシリアスな笑いになってましたけども。

他にもパルティア王朝やら中東やインドの少数民族(？)らしき連中が、弓や投石器や円月刀でヒャッハーしながら入り乱れて戦う場面がクライマックスにあり、この辺りは、なかなか野蛮さが出ていて楽しかった。全員馬に乗ってたのが絵的にアレだったが、もういっその事、中東系はラクダ、ペルシア系は象に乗って大暴れするのも見てみたかったかも。まあ歴史考証的におかしな事になるけどσ^_^;

ジャッキーがフン族の役なのには最初「え？」と思ったが、北アジアに住んでいた騎馬民族で、中国の少数民族である匈奴との関連性も考察されてるから、ジャッキーが演じてても良いのか。

とはいえ、ローマ側と前漢側で、割と簡単に意思疎通できちゃってるのがなあ…。

あとジャッキーが『中国』という言葉を使う場面(原語ではっきり「China」と言っている)があったけど、この時代(紀元前2世紀)に「中国」の概念てあったのかなと。

「China」の響き自体は、中国最初の統一王朝である「秦」(しん)から来ているそうなので、秦より後の時代ならおかしくはない…のか？誰か詳しい人教えてください。

もっと書きたいけど、長くなりそうなので、ここら辺で…。

ではでは。

ジャッキー最新作