スペインがW杯2010で優勝☆
懐かしくなったので、EURO2008の時の日記をこっちにもはっつけておく。

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$ニアラのブログ-EURO2008 ESPANA1

わ~い!わ~い!
私の大好きなスペインがEURO2008で見事、優勝しました~!!

どんだけ私が喜んだかというと、
そりゃあもう…泣きました(T_T)
今でもイケルくんがアンリ・ドロネー杯を高々と掲げてるシーンを見るだけで涙が出ちゃう。

予選は見てなかった。
ラウルが代表から外されてたのは知ってたけれど、それも予想外なことではなかったし、いろんな選手が招集されていたのも知ってた。
でも、新しいスペイン代表がどんなチームなのかという情報は持ってなく、本大会が始まっちゃったのだ。

4年前のEURO2004は現地ポルトガルまで見に行った。
ポルトガル対スペインが見たかったからだ。
楽しかった。まじで。
いろんな国のサポーターが試合の日ごとに入れ替わり立ち代わりやってきて、街の広場にガヤガヤと集まってくる。
皆で徒党を組んでユニを着て、陽気に歌を唄っている。
真剣勝負の試合を見る楽しさに加え、現地の国の歓迎ムードもとっとも心地よかった。

だから、この大会も見に行きたかった。
でも、現実問題、私のお財布はかなり厳しかったのだ…

で、グループリーグ最初のスペインの試合。対ロシア。
その試合を見て、心が弾んだ!
ビジャがハットトリック。4-1の快勝。
今回のESPANAは違う!
いいチームだと。
なんかよくわからないけど、確信できるようなものが見えたんだ。
4年前は予選突破の予感がちっともしなかったもん。
私はこの試合を見てから、今年はいけるんじゃないかと本気で思ってた。

私はスペインのサッカーが好きだ。
ボールをキープして、パスでつないで、創造性のある、攻撃的な早く美しいサッカー。
見る者を幸せにしてくれるサッカー。
スペインと言えば、必ずくっついてくる「無敵艦隊」という言葉。これは嫌い。
私のイメージするこの「無敵艦隊」のスペイン代表ってのは、そう言われてるけど勝てないスペイン代表、のことだからだ。
今までがそうだったから。
勢いがあっても、その時の調子の善し悪しがもろに出ちゃうし、堅実性がない。
勝ちにこだわるとか、粘り強さとかが感じられない試合もいっぱいあった。
攻撃的、ということはリスクもあるわけで、でも、今回のスペインは守備もかなり安心出来た。
そして何より、チームの輪をすごく感じた。
リーガのレベルは最高峰だけど、代表チームはまとまりがなくバラバラだといっつも言われてきたスペイン。
でも、ビジャがゴールしてベンチに下がったトーレスにハグしに行ったのとか、ゴールした後ベンチが輪になって喜んでるのとか、心を打つシーンがいっぱいだった。

準々決勝の対イタリア戦は0-0でPKまでいった。
イタリアは好きじゃない。
ここを超えたら、本当に優勝が見えてくるって思った。
カシージャスはブッフォンを尊敬している選手だと、どこかで言ってたのを思い出す。
カシージャスもこの戦いを身が震えるほど、楽しんだに違いない。
PK戦、私はTVの前で正座。祈りに祈った。
スペインがイタリアを破ってくれた時、ドイツW杯で大好きなZizouがカップを掲げるのを阻止したイタリアを、これでリベンジできたようにも勝手に思えて、私はとってもスッキリした。
涙が出た。
歓喜の中でカシージャスは…、ユニを脱いで、白いアンダーシャツと笑顔が少年のようでかわいかった。

準決勝のロシア戦。
対ロシアってのは、負ける気がしない。
なんでだろ?ってよくよく考えたら、2002年のW杯で日本代表が2-0でロシアに完璧に勝利したあの試合の印象が強いからだと思った。
とっても個人的なイメージだけれど。
ま、監督がヒディングだったから、どうかな~って思われてたみたいだけど、いやいや、スペインは気持ちよく3-0で勝利。
かわいいアルシャビンもどこにいんの?ってなカンジで封じ込めちゃった。
これがスペインのサッカーじゃ!!
楽しかった、とっても。

もう、こうなったら優勝しかなかった。
スペインではロシア戦の視聴率が80%を超えてたらしい。
スペイン国中、優勝を信じきっている。
そんな気持ちの熱いお国柄。目に浮かぶ。
短期決戦のこういう大会は、そういう思い込みというか情熱も結構大事だと思う。
今回のスペインはず~っと勢いを失わなかった。
それが本当にすごいと思う。
若手選手も多くて勝ち方に慣れてないのではとか、いろいろ言われてたけれど、それを上回る情熱もレベルの高さも持ち合わせていたんだから。

私もマドリードに行って、街頭でたくさんのスペイン人に混じって観戦したかったな~
そっちの旅行日程を組めば良かったよ…パレードも含め。

ドイツとの決勝戦は宿直勤務だったので、職場のTV(もちTBS)で音量を1で暗ーい部屋で1人で見た。解説も所々聴こえないほどの音量。
ビジャは欠場。
もっと見たかったよ、爆発的なビジャを。
我がカピタンのカッシーは…今日も最初からアンダーシャツが出てます!
最初から入れる気ないんだ…
がんばれ~~~!みんな~~!大好きだ~~!

前半33分、トーレスのゴール。
トーレスは早かった。そして、届きそうにもないところまで片足がぐぃい~っと伸びてくる。
もう私がカルデロンで見たアトレティのトーレスではなかった。
世界に通じるFW。
スペイン人がイギリスで生活するって本当に大変なことだと思うけれど、本当に成長したんだなぁ~。
私が以前、マドリードでタクシーに乗った時に、タクシーの運転席にアトレティのマークのシールが貼ってあって、運ちゃんとアトレティの話になり、「トーレスは日本でも人気ですよ」と言うと、「彼はいい選手だよ」ととっても誇らしげに答えていた運ちゃんのことを思い出す。
ゴールした後、コーナーに向かってガッツポーズで走ってくるトーレスがカメラ方向で、なんだか自分に向かって来ているようで、もう一緒にみんなと輪になって抱き合ってる気分だった 。

後半に入っても、点が入ることはなく…。
私は後半30分から時計を気にして、優勝まであと15分…とカウントダウンをはじめた。
信じられない。でも、着々とCAMPEONESに近づいている。
私の心臓は高く打たないまでも、ずっときゅるきゅるしている。
…あと5分。このまま終わって~~(祈)
あと1分。
ロスタイム。
…そして、笛。

なだれ込むベンチの選手たちとスタッフ。
カシージャスが泣いているのを初めて見た。
それからはもう、声を殺して私も泣いた。
TBSはさっさとCMでさっさと番組終了。
アラゴネスじいちゃんが宙に浮くのはギリギリ見れたが、カップ掲げるところなんて見せてくれない。

職場の人に「結果どうだった?」と聞かれ、私は「え~ん、え~ん」と泣く素振りで返事。
これで、ドイツが優勝したのかと相手は思ったらしい。

うちに帰ってから、録画してあったWOWOWを見た。
試合前のセレモニーで大会公式ソングを唄ったのは、スペイン人のエンリケ・イグレシアス。
彼のCDは2つ持ってる。
でも、PVじゃなくて、動いて唄ってる彼を見たのはこれが初めて。
なんだよ~~、どう見たって、エンリケは唄いながら気持ちは絶対スペインを応援してんじゃん、ねぇ。
なんで、オーストリアかスイスの歌手にしなかったんだろ?? ま、いいけど。

録画は早送りして、試合終了の笛が鳴ってからのをじっくり見た。
私も気持ちはこのスタジアムの中。
やっぱり、応援しているチームの優勝って気持ちいいな。

見ると、セルヒオは1人だけ白Tを見着ていた。
前には顔写真がプリントしてある。それはアントニオ・プエルタの写真だった。
アントニオ・プエルタは07/08シーズンの開幕戦の試合中に倒れて、亡くなったセビージャの選手。まだたったの22歳。
セルヒオはセビージャからレアルに来た。カンテラから一緒だったのだ。
泣ける。セルヒオのそういうところ、好き。
決勝戦の前に行ったいつもの美容院で、お店のお兄ちゃんとサッカー話をいつもするんだけど、「スペイン代表はいい!」って話を一方的にしたら、「どの選手が好きなの?」と言われ…数秒悩む。
誰?と言われても…、LOVEはいないのよね。みんなが好きなの。
でも、そこは「セルヒオ・ラモス」と答えといた。私がレアル好きなの知ってると思ったから。
でも、「渋いところをつきますねぇ」と言われた。
セルヒオを好きだと渋いの???一般的にそーなのか…と頭の中で混乱。
理由を聞かれ、「だっていい子なんだもん」と答えたら、「いい子なのかどうかは分からないですけどね」と笑われた。
いやいや、いい子なんだってば~。
だってね、気さくで親切でね、車止めていっつもサインしてくれるんだよ~、高速乗る前も止まってくれるし…なぁ~んて言うとひくと思われたため、言えずじまい。
セルヒオはレアルに来ても、セビージャのことを忘れてないし。
セルヒオってそういう人なんだよ。
気持ちはアントニオと一緒にEUROで戦ってたんだよね、きっと。

そして、待ってました!
カピタン、カシージャスがカップを掲げるその時が。
こっちまで身震い。(録画なのに)
や~~~っ!!!
こっちまで一緒に両手を上げてしまう。(録画なのに)
そして、また泣いた。(録画なのに)
良かったねぇ~良かったねぇ~って。
で、一緒に「♪COMPEONES!COMPEONES!OE OE OE~!」と歌う。

$ニアラのブログ-EURO2008 ESPANA2

TVEでのニュースが見れないので、ネットで動画で凱旋の様子を見た。
飛行機に「ESPANA CAMPEONES」の文字。
バラハスに降り立ってから、もう選手はFIESTA。
バラハス空港から、バスに乗ってパレード状態。祝勝報告会のコロン広場までず~っと赤い人々の波。
すごぉおおお~~い!!!100万人だって。

$ニアラのブログ-EURO2008 ESPANA3

私もこの赤いうずの中に入りたかったな~
でも、列は1番前がいい!(わがまま笑)
コロン広場はシーベレス広場のちょっと先。行きた~い!
報告会ではレイナがずっとマイクを持って盛り上げてた。ずっと大声。
みんな楽しそう。
みんながマイクでコメントするスペイン語が分からない~~
ダメだ~~悔しい~~~
でも、アラゴネスじいちゃんが最後に「スペインは世界で1番のチームだ!」と言ったのは分かった。
うんうん、そうだよね!

サパテロ首相に会った時に、カシージャスは 「自分がスペイン人で嬉しい」と言ってた。
私はスペイン人ではないから、おんなじ気持ちにはなれないんだけれど、 スペイン人であることに誇りを感じる選手たちは、サッカーを通じて、スペインをひとつにし、スペインを幸せにした。
サッカーって、スポーツを超えた人間の輪をも与えてくれると思う。
ワクワクやドキドキや嬉しいや楽しいや悲しいや怒りや…あらゆる感情も与えてくれるし、私にとっては本当に魅力的なもの。

スペイン代表はこれからも魅力的なサッカーをして、私たちを楽しませてくれることと思う。
今シーズンはまたリーガを見にスペインにいっぱい行きたいな。


2008/07/02 ニアラ

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