今月、めっちゃブログ書いてるなぁアタシ。
もうすぐ30代とお別れということもあり、夏の終わりを惜しんで鳴くヒグラシの心境なのかもしれない。
と言ってるうちに今日が誕生日で30代にサヨナラしたところですが。
誕生日だと言うのにめちゃくちゃ暗い重い映画を観て来ました。
『4ヶ月、3週と2日』
レビュー書くのやめようと思ったんだけど、
この映画観た人ってどんな感想を持ったんだろうと、レビューを検索してみたら、何かとんでもない勘違いをしてる人が結構いらっしゃって、ここはひとつ私が書いておかなくちゃ、、と。妙な使命感に駆られw
まずは、ここから先はネタバレだと言うことを予告します。
カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した作品です。
ルーマニアの作品なのですが、物語は主人公がルームメイトの違法中絶手術を手伝うと言う内容です、一言で言っちゃうとね。
目にしたレビューでは、単純に中絶する女性に対する非難がたまにあり、たしかに言いたいことが分からなくもない。
たしかに中絶は悲しいことです。愚かな行為です。
非難の対象になって当たり前のことです。
これが今の時代で、舞台が日本なら、、ね。
しかしこの作品はチャウシェスク政権の時代のルーマニアが舞台です。
この映画を通して知ったことですが、この時代のルーマニアは労働力確保を目的とした人口増産のため、避妊も中絶も許されていなかったのです。
コンドームなどの避妊具の市販も違法行為と言うのだから、ちょっと今の時代の日本人の感覚では理解に苦しむかもしれませんね。
それでもやっぱり望まない妊娠をする女性はいます。
でも病院で中絶手術はできないのです。
そのために闇で中絶手術を受け、知識がないために50万人以上の女性が命を落としたとも言われています。
そういう時代背景の中での出来事です。
友人の中絶手術のために奔走する主人公の目から描かれたドキュメンタリータッチの作品。
これは単純に独裁権下の一般市民の抑圧感を描いただけの映画ではありません。
中絶手術の場所に選んだホテルを予約したり、医者との交渉に当たったり、自分のことしか考えてない主人公の彼氏への対応、と、どれもスンナリと事は進まず、色々ケチがつく。
それでも友人のためにどうにかしてあげようと本当に走り続ける主人公オリティア。
観ているうちにそれは、友人のため、と言うよりむしろ、自分にも起こりうるかもしれない出来事だからほっとけなくて何とかしようとあがいてる部分が浮き彫りになってきます。
それでもオリティアは奔走するのです。
自分のことなのにまるっきり他力本願の友人や、自分のことしか考えてない彼氏、費用が足りないからと言って性交渉を迫るモグリの医師。
普通に考えればこんな状況ありえないし、こういう人たち相手にしてらんねー、って思うのが普通。
だけど、彼女は堕ろした胎児の処分までやってのけてしまうのです。
友人とは言え他人のためにここまでやってしまう主人公。
オリティアの目を通して、この監督は観る者にいったい何を訴えたいのか、、考えさせられる作品でした。