知っている方も多いのではないでしょうか? マックス・ウェーバーでございます。

 

彼は近代の理論家であるマルクスの批判したって人で、マルクスの「理想と現実」みたいな二元論は「古い!」って唱えて多元論を提唱した御方なんですね。

ただ「善と悪」とか「神と人間」のような過去全ての議論で使われてきた二元論を否定したということで、結構革命的なことを言ったんですよ。

 

で! どうやって多元論を展開するかっていうと、3つの要素で構成されておりまして、まず一つ目は「事実認識の貫徹」というもので、要するに事実に基づこうっていう話です。二元論だと物事の善いとか悪いが決まるときにどこかで善悪の境目が出来るんですけども、その境目って人が決めるものだから自分勝手にどうとでもできんじゃん! って思ったウェーバーさんはただ起こった事実をそのまま受け取りましょうということにしたんです。

 

2つ目は「知的禁欲」。コイツは何が善いとか悪いとか言っちゃいけないということです。「てめぇの主観で喋んな」ってわけです。

 

最後は「価値自由」でして、一般に言われる善にも悪にも同じだけの価値があるという話で、世の中にパクチーが好きな人と嫌いな人がいるように自分勝手に主観で価値を決めるとパクチーが善にも悪にもなるんです。だから悪だと決めつけて「存在する価値なし!」といっちゃいかんのですってわけでございます。

 

現代は今もマックスウェーバーが作った軌道の上で議論が進められていて、だからこそデータサイエンスみたいなものがはやっているのですね。

 

いかがだったでしょうか?

 

今回で歴史上の理論家の話は終わりにしようと思います。よろしければ今後もよろしくお願いいたします。

 

それでは。

 

(写真のいらすとやの方はマックスウェーバーのやつがなかったのでカール・マリア・フォン・ウェーバーという作曲家の似顔絵でございます)