かれこれ17年ほど前に、本籍のあるしまなみ海道の大島に、別荘を建てました。何によりも窓から見れるだろう景色にほれこんで、小さかった子ども達の為にも、この大島吉海町の崖の上のに、家を建てる事にしたのでした。そして 主人は、レモンの有機栽培をはじめました。





東京に住んでいる私達にかわって、主人の弟がレモン畑を任されました。私達はお正月 ゴールデンウィーク 夏休み 年に四回帰省をして、釣りをしたり、貝をひろったり、無人島でバーベキューをしたりと、それは大切な思い出がたくさんつまったしまなみ大島です。2歳 4歳だった息子たちも、今は17歳と21歳に成長しました。小さな頃に履いてビーチサンダルやお風呂場で忘れ去れさられているおもちゃのボートなどを見るたびに、胸がキュンとしてしまいます。そんな中、わたし達の暮らしの流れを変える大きなでき事がありました。去年の3月に主人の弟が病に倒れてしまったのです。コロナ禍の為、駆けつけたくても帰省をする事もできません。子ども達も大好きなおじさんに会う事もできず、辛い時間が過ぎていきました。やっと、去年の秋に、2年ぶりに大島に足を踏み入れることが出来ましたが、目の前に広がる光景に唖然としました。別荘は草むらの中、そしてレモン畑は、竹がレモン畑への行手を阻み、畑は、セイタカアワダチソウに覆われ、レモンの木は、野薔薇の蔓に巻きつかれ、これはレモンの木なのか何なのか分からないほどで、全景を見ることができません。これから始まるであろう それは大変な作業を予想して、途方に暮れたのでした。東京での生活があるために、行けるのは毎月一度、4泊5日。そんな窮地の中でも、友人仲間 仕事仲間が、手伝いたいと志願をしてくれて、毎月、楽しく、愉快に、レモン畑の救出とお世話が始まったのでした。本当に感謝です。今年は、まだまだ、草むらに覆われて、日当たりも悪く収穫少ないのですが、それでも、レモンは立派に育ってくれました!