だから厚木! -73ページ目

だから厚木!

わが街、厚木を紹介したい

今回の総選挙の開票結果を見て、自分なりに総括したくなった。


と言うのも、今回の総選挙ほど公示前後で大波乱のあった選挙は無かったと思う。

また、勝負に『もしも』は無いとよく言われるが、自分的には物事全てに『もしも』は無いと感じている。何故ならタイムマシンがまだ開発されていないこの時代においては、誰しもが過ぎ去った時間に起きた事柄の結果である今にしか生きられないのだから。

ただ、選挙というものは、必勝だるまに片目を入れて臨む、まさに『勝負』な訳で、その『もしも』も含め振り返ってみたい。



まずは小池百合子さんが東京都知事選で圧勝し、その勢いのまま『都民ファーストの会』を立ち上げ、またまた都議選で圧勝した。その小池都知事が『希望の党』を立ち上げた途端、世間は政権交代の勢いとはやしたてた。



と思ったら、すぐさま民進党が解体され、希望の党に合流を決めてしまう。一国の野党第1党が一夜にして無くなってしまう衝撃の大きさと、『あれっ、ちょっと違うんじゃないの』との想いが強烈だった。


世間では、『排除』発言で風向きが変わったと言われているが、もし排除していなければ、ただの新民進党』でしかなく、今回と同じように風はピタリと止んだと感じるのは私だけだろうか。



なので、まずはここまでを一度振り返ってみたい。


まず一つ目の『もしも』は、小池さんが『希望の党』を立ち上げなかったらどうなったか?


きっと、細野豪志さんだって、小池さんの後ろ盾がない中で民進党を割って出なかったのではないだろうか?その結果、民進党は悪あがきの果てに今回立憲民主党から当選した先生方の中からも数名は落選し、大惨敗だった気がする。


ただ、その場合は自民党もイメージが悪すぎて、有権者がどうして良いのか一番迷ったと思う。なので、この『もしも』に関しては、どんな結果になったことやら皆目見当がつかないのでこれくらいにしておく。


ただあの時は、それが狙いの小池さんが、自分が受け皿になろうとしたのには抜け目がないと感じるとともに、恐怖にも似た心のざわめきがあった。


そして二番目の『もしも』としては、『希望の党』は立ち上がったものの、民進党が解党されず、小池塾のメンバーだけで選挙に臨んだ場合の事を考えてみたい。


この場合は、都議選の勢いさながら、素人たちが大勢当選し、かなりの議席を獲得した可能性は否定できない。当初から都議選で素人が大勢当選した悪評はあったものの、地方においては東京都議会がどうなっているかには無関心。

都議選の時に東京都に吹き荒れた『都民ファーストの会』の風が、地方には初めての心地よい風となった気がする。まぁ、東京都民だけは二度は騙されなかったかもしれないが。


そんな世論の中においては、小池さんも都知事の椅子を捨てて立候補したのではないだろうか。これらの小池さんの判断や行動については後述したいと思う。


この二つ目の『もしも』は、ひょっとしたら政権交代もあったかも。唯一否定材料としては、ついこの前の民主党政権で国民は懲りに懲りている事。自民党など、政権内部で活躍していたメンバーもいた民主党でさえあの体たらく。政治塾の素人集団ではどうなってしまうことやらという不安が国民全体にある。


そんな不安が小池さんの中にもあったから、小池さんが民進党を取り込む策略を取ったとも思える。いや、それしかないだろう。


ただ、先にも書いたが、民進党を取り込むこと自体が、いずれにしろ失速の原因になることまで読めなかったのだろう。と言うより、そこまでじっくり読む時間を与えなかった安倍さんの解散時期設定の妙だろう。


森友問題や加計学園問題がくすぶっている中での解散には一種の賭けもあったと思う。だが、あの百合子』に時間を与えれば与えるほど、自分が苦しめられると判断したのではないだろうか。

その判断は結果的に大正解だった。お見事!!ただ、今回国民がくだした審判が大正解かは別問題だが。


話を元に戻すと、時間がない中で、素人集団を率いての不安や批判より民進党を取り込まざるを得ない選択しか選べなかった小池さんは、この時点で安倍さんに負けていたと感じる。


繰り返しになるが、都議選同様に不安や批判を覚悟の上で、素人神輿に担がれていた方が、『百合子女王様』的には、一時は良い夢が見れたのではないだろうか。


ただ、それは国民にとっては悲劇の始まりでしかないわけで、これを回避できた事には両手を挙げて喜びたいと思う。


さて、先に進みたいと思う。



民進党が解体されたにも関わらず、排除されてしまった人々は、大きく二つに峻別したいと思う。


本当は、議員を続けるために、是が非でも『希望の党』に入りたかったのに入れなかった人たち。


それと、自分の政治的心情や政治家としてのメンツから、先に党を割って出て行った細野豪志さんの軍門にくだることを選択しなかった人たち。


後者の人達は、民進党が分裂してもしなくても、結果的には当選していた確率が高そうに感じる。それに対して、前者の人達は本人も不安なので是が非でも風に乗りたかった人たちとも言える。


この前者は、先に書いたように『希望の党』が民進党を飲み込んだ瞬間に『希望の党』への風がやんでしまったとすれば、そこから排除された事を喜ばなきゃいけないし、その時に『排除』という言い回しをしてもらった事で命拾いしたと言っても過言ではないだろう。


それでも落選した人達はよっぽどだったと思わざるを得ない。


これも先に書いたが、前者の人達も民進党が解体されなければ風前のともしびだったのに、この『排除』発言で一番得をした人達だろう。特に前回小選挙区では負けた総理大臣まで務めたあの人とか。


ただ、言っても元民進党であり、過去の体たらくだった民主党政権の中枢だった人達。この人達をむやみやたらにはやし立てて欲しくない。何故なら私たちはあなた達に踊らされて騙されて苦しめられたから。本来は落選すべき人まで当選させちゃいませんでしたかと、改めて問いたい部分もあるという事。

できもしない甘言を『マニフェスト』と言う得体の知れない横文字で包んで騙して、何一つ実現できなかったじゃないか。



こう書くと、揚げ足をとって、あれは実現したとか、これは実現したとか言い始めるだろうが、全体を通して国民の期待にはほとんど応えられなかったと言っている。


最後に、今回小池さんがとった判断や行動について書きたいと思う。



これもまたまた先述したが、今回の選挙ではしっかりとした受け皿があったら大勝する空気で満ちていた。


これは小池さん、安倍さん、国民の大多数も読んでいたかもしれない。だからり安倍さんは時間を与えないように早期解散に踏み切った。そんな時間がない中でも小池さんだけが大きく動いた。

そして国民は、小池さんが動いた事で、一瞬その受け皿であれば政権交代もと思ってしまった事から観てもそのとおりではないだろうか。


その他の野党は共産党を除き、それに乗っかったり乗っかり損ねた人の集まりだけ。


自民党は、どう反撃しようか困って悩んでいたところ、相手が勝手に騒いでコケて、気がついたら何もしないうちに勝っちゃった感じ。

本当は、民主党の時の政権交代までではなく、ちょっとしたお灸は据えたかったと多くの国民は感じているような気がする。

でも、それがうねりになって本当に素人集団や『一見民主党』に政権交代されちゃあかなわない。そのさじ加減が一人一人ではできなかったから『最低でも県外』ではなく『最低でも自民党』を選択せざるを得なかった。


しかし、その一瞬一瞬に『百合子』のしたたかさが垣間見えちゃった気がする。



『希望の党』の立ち上げの発表時には、これなら政権交代できて、初の女性首相を手に入れたとばかりの党首宣言。ここまでは、風を読みながら出馬の機会をうかがっていたはず。


その昂りのままに『排除』宣言してしまったのだろうか。ここで、風がやんだ事に敏感に反応して出馬を固辞した判断力はさすが。


でも、それは小池さん個人にとってのメリットだけで、小池さんを信じて出馬を決めた人からみたら、党首が出馬しないふにゃふにゃな党からの出馬になってしまう事に。小池さんはそんな事より自分さえ知事として保身できればよかったのだろうか。この出馬辞退が風向きの変化に拍車をかけた事は見てのとおり。


そして、選挙期間中は東京都知事としての職務を放棄して自分の党の応援ばかり。これまでの都知事も応援依頼には応えていたと思うが、自分が党首となればこのような批判を受ける事は明白。

なので、これまでの都知事はどこぞの党の党首にはならなかったと言っても過言ではないだろう。


そして、極め付けは惨敗が濃厚と察知したらば、今度は都政の重要イベントと称して、開票日には国外へ。


どこまで自分勝手。まさに『百合子ファースト』な女王様である。


こうなってくると、これまで彼女が取ってきた行動は、政党を渡り歩いてきたことなども含め全て国民や都民の為ではなく、永田町において自分の立ち位置を高めるための行動ばかりだったのではないかとすら感じてしまう。


永田町全体が、男女平等や女性抜擢と言っても、まだまだ女性を軽視した社会でありる事を考慮しても、あまりにも打算がはっきり見えてしまう人も珍しい。これで終わりか小池百合子。



ただ、彼女にはまだ都知事という保険が残っている。ここで心を入れ替えて都民の為に汗を流して、国民のために東京オリンピックを成功させれば、大逆転も可能だ。彼女なら絶対またたちあがってくる。必ず。


まぁ、ひとまず最悪の『百合子政権』は回避したこの日本であるが、まだまだ安倍政権も油断ならない。安倍さんが『禊の選挙』には位置付けなかったのだから、まだ『モリカケ』問題はそのままのはず。まずはそこからちゃんとスタートしてほしい。


でも、きっと『それも含めて国民は審判をくだした。もう、禊は済んだ』って言うんだろうな。やっぱりもう少しだけお灸を据えたかったな。
おわり