日本では「少子化」や「経営者の高齢化」などの問題により、中小企業の後継者不足が深刻化してきています。日本を支える中小企業ですが、なんと7割近くの企業で後継者がいないと言われているのです!

また、後継者が見つからないことにより、事業が黒字であっても廃業を選択する企業も多いのだとか…(>_<)後継者問題に悩む中小企業が多い中で、近年、増えてきているというのが、

M&Aを活用した事業承継です!

ニュースなどで耳にすることはありますが、恥ずかしながらM&Aについての知識がほぼありませんでした。今後ますます、中小企業の経営者の高齢化は進んでいくと思われるので、今のうちに後継者問題の解決策として注目されるM&Aについて勉強することにしました!

そこで今回、私が選んだ本が、豊富なM&Aコンサルティングの経験を持つ畑野幸治さんが書かれた『成長戦略型段階的M&A』です。
本の紹介をかねて、著者の畑野幸治さんについても調べてみましたよ。

畑野幸治さんって何者なの?経歴について

本の著者である畑野幸治さんとは、一体どういう人物なのかについて探ってみたいと思います。

畑野幸治さんの経歴

2007年4月 株式会社Micro Solutions設立、代表取締役就任
2011年9月 アイ・マネジメント・ジャパン株式会社(現・株式会社BuySell Technologies)入社
2016年10月 株式会社BuySell Technologies 代表取締役就任
2017年8月 株式会社fundbook設立、代表取締役就任
2017年9月 株式会社BuySell Technologiesの株式譲渡、同社の代表取締役辞任
2019年12月 株式会社ぱど(現・株式会社Success Holders)にTOBを実行、同社株式の72.56%取得
2020年1月 同社取締役就任
2020年2月 同社取締役会長就任

畑野幸治|Wikipedia より引用)

 

畑野幸治さんのように、ベンチャー企業を立ち上げて、事業を軌道に乗せると売却・譲渡し、また新たなベンチャー企業を立ち上げる、というサイクルを繰り返す起業家を「シリアルアントレプレナー(連続起業家)」というそうですよ。

 

ひとつの事業を立ち上げて、軌道に乗せるだけでも難しいにも関わらず、連続して事業を立ち上げられるというのは、優れたビジネスアイデアを生み出す発想力、それを実現させる実行力のある人物という証拠でもありますよね!

 

まだ38歳という若さでありながら、昨年には個人資産でフリーペーパーでお馴染みの「ぱど」をTOB(株式公開買付)するなど、注目度の高い人物です。

 

知らなかったという人は、これを機に是非チェックしてみてください(*'▽')

畑野幸治さんの人生のターニングポイントとは

そんな畑野幸治さんですが、全てが順風満帆な人生ではなかったようです。

1997年、当時14歳だった畑野幸治さんにとって人生が一転する出来事が起こります。
それは、父親が勤めていた「山一證券廃業」の廃業です。
畑野幸治さんの父親は役員目前までキャリアを積んでいたそうで、毎週外食に出かけたり、長期休みには海外旅行に連れて行ってもらうなど、それまでは裕福な暮らしを送っていたのだとか。
しかし、山一證券の廃業後は、父親が起業するも経営難になってしまうなど、家庭は逆境に追い込まれていったそうです・・・

畑野幸治さんが起業を決意したのも、家族を助けるためなのだとか。

そして、M&Aによって、父親が立ち上げた会社を救うことにもなるのです。
まるで、ドラマのようなサクセスストーリー( ;∀;)

「会社の廃業は、勤めている人だけでなく、その家族までが苦労を背負うことになる」と身をもって体験した畑野幸治さんだからこそ、ひとつひとつの言葉に説得力があります!

fundbookを業界で異例となる急成長に導く!

そんな畑野幸治さんが代表取締役CEOを務める株式会社fundbookは、2017年8月の設立から2年8ヵ月で、年商が約35.6億円、営業利益が約8.2億円を達成。M&A仲介の業界で未上場かつ短期間で35億円を達成した企業はこれまでになく、異例の急成長だといいます!

 

まさに飛ぶ鳥を落とす勢いとはこのこと( ゚Д゚)!

 

関わる全ての人を幸福へ導くfundbookのM&A

fundbookのM&A仲介は、「関わる全ての方が幸せになるM&Aの実現」を目指しています。ここで言う「関わる全ての人」というのは、経営者だけでなく、従業員、そしてその家族に至るまでです。

 

fundbookが提供する「プラットフォーム」と「特化型分業モデル」をかけ合わせた、革新的なM&A仲介モデルは、これからも日本の中小企業を廃業から救い、​優れたサービス・技術を次世代に繋いでいってくれることでしょう。

 

自らM&Aによる成功体験を持つ畑野幸治さんだからこそ、お客様の人生に寄り添ったサービスを提供できるのかもしれませんね。

M&Aのイメージは変わりつつある!

日本では、「M&A」というと「買収」と訳されることもあり、言葉の響きからネガティブなイメージが先行していました。かつては、「身売り」や「乗っ取り」といった悪いイメージを持っている経営者も多かったようです。

 

しかし、近年はM&Aに対するそんなイメージが変わりつつあるといいます。ネガティブイメージの払拭には、大人気ドラマ「半沢直樹」が一役買っているのかもしれませんね(^O^)

 

最近では、積極的かつ前向きにM&Aを経営戦略として活用している経営者が増えてきているといいます。国内のM&A市場は年々活発になっており、今後もますます拡大していくことが予想されるでしょう。

9月1日発売!畑野幸治さんの本を紹介

「経営戦略としてM&Aをどのように考えるべきなのか」
「どのような選択肢があるのか情報収集したい」
「将来的な売却を考えている」

 

という経営者は、9月1日に発売された畑野幸治さんの本『成長戦略型段階的M&A』を読んでみるといいかもしれません。

成長戦略型段階的M&Aとは

本書では、IPO(株式公開)とM&Aの≪いいとこ取り≫を実現する「成長戦略型段階的M&A」という手法について丁寧に解説されています。

 

<M&Aを行う主な目的>

①後継者問題の解決を目的とした「事業継承型」

②経営不振に陥った企業を救うことを目的とした「救済型」

③自社のさらなる成長を目指す「成長戦略型」

 

冒頭でも少し触れたように、M&Aは①「事業継承型」②「救済型」が主流でした。

(わたしもこの二つのイメージが強かったです!)

 

しかし、近年では③「成長戦略」の一つとしても関心が高まってきているそうです(^^)/

本書で扱っているのも③「成長戦略型」でした。


<IPOについて>

IPOとは、未上場の会社が株式市場に上場し、株式を公開することです。

IPOの達成は事業拡大、利益拡大を飛躍的に推進させるきっかけになりうるので、起業家にとって大きな目標の一つでもあるのだといいます!

 

本書で紹介されている「成長戦略型段階的M&A」とは、「M&Aに際して株式の全部を売却せずに一部を残しておき、将来、再度M&Aをする、あるいはIPOをするなどの形で残しておいた株式を売却する(本書より抜粋)」という手法です。
そうすることで、創業者利益を得ながら経営に関わり、会社を成長させることができるのだといいます(*'ω'*)

さらに、本書では成長戦略型段階的を成功させた3社の事例も紹介されていたので、知識の乏しい私でもM&Aのプロセスが理解しやすかったです!

 

畑野幸治さんは以前にも本を出版していた!

以前にも、畑野幸治さんは「M&Aという選択」という本を出していたようです。

 

こちらは、「少年時代に山一証券の自主廃業から人生が変わった」という畑野幸治さんの実体験とM&Aによる事業譲渡の経験をもとに執筆された一冊になっています。

 

Google Booksで試し読みができたので、触りだけ読んでみましたが、畑野幸治さんの生い立ちや起業の経緯などが知れて面白かったです。

 

こちらも合わせて読むと、よりM&Aについて深く理解できるかもしれませんね。

まとめ

 

今回、畑野幸治さんの新しい本『成長戦略型段階的M&A』を読んでみて、M&Aが後継者問題や経営不振の解決策としてだけでなく、経営戦略として有効な手段にもなり得ることがわかりました!

経営資金の調達、事業の拡大をスピーディーに実現したいという経営者は、会社の成長のための一つの手段としてM&Aを検討してみるといいかもしれません。

 

M&Aに関心があるという方は、ぜひ畑野幸治さんの本も読んでみてくださいね(*'ω'*)