今更、それがなんだというのか。


悔しくて、悔しくて、悔しくて。


そこそこの中学、高校時代を過ごして、あの学校を卒業したと思っていた自分が情けなくて悔しい。


女子高にいじめがないなんて、大嘘をついてしまったことが悔しい。


なにより、6年前の自分の鈍さが悔しい。


なんとなく、気が付いてはいたけれど。


「あの子のこと、無視して」って、周りの人にも頼んでいたなんて知らなかった。


そんなことをしておきながら、何事も無かったかのように、廊下ですれ違うたびに、「あ、バイバイ」って言って、私に手を振っていたんだ。


本当に、何事も無かったかのように。


今考えたら、本当に、気持ちが悪い。


やった方は、覚えていないんだ。


6年の間、ずっと。


私は、謝ってもらった覚えが、一度もない。



今考えれば、6年間、基本的に、居場所は無かったではないか。


教室では常に、居場所が無かったではないか。


出席番号順に並ばされたら、いつも孤立していて、邪険に扱われていたではないか。




部活動に入っていて、そこで良い人たちに出会って、救われていたんだな。



集団の中で、最初に作られたヒエラルキーは基本的に変わらない。


勝ち組は常に勝ち組で、負け組は常に負け組だ。




大学に入って、毎日がとても幸せで、刺激的だ。




身体的に危害を加えられていないし、なんとなく排除されただけだったから、こんなのいじめに入らないかもしれない。うん、多分、そうだと思う。

もっと、辛い思いした人、してる人、いっぱいいると思う。

とにかく、負けないでほしい。


私はとにかく、裏切られたような気持ちでいっぱいだし、何より、自分に対して悔しい。


虐げられる気持ちは、虐げられた経験のあるものにしか、絶対に分からない。


人を見下して、嘲笑ってばかりで生きている人たちは、きっといつか、しっぺ返しに合うよ。


虐げられてきた人は、きっと、優しくなれる。



そういう意味では、お礼を言うべきなのかもしれない。


こうやって、考えることの出来る、中学・高校生活を送らせてくれてありがとう、と。