昌磨くんがオリンピックを除けば、まだ取れていない唯一のタイトルがグランプリファイナルだったので取れたらいいなぁと思ってました。


でも、優勝候補と持ち上げる記事が出ると、5年前の名古屋GPFの記憶があるから、なんか不安になってしまい、試合を見るまで敢えていろんな情報追わないようにしてました。

フリーはみんな良い演技が続いていて最終滑走のプレッシャーもかかる中、優勝おめでとう。ジャンプだけじゃなく表現力がやっぱり一人別次元でした。


ここ数年、もしかしたら平昌のもっと前から、ジャンプ偏重の競技の方向性になんだか自分がついていけなくなってきて、北京が終わったら、何か変わるのかなと期待していたけど、大きな変化はなく、自分の好きなフィギュアスケートとは、もう離れていってしまう気がしてました。


今まで技術点が上がれば、それにつられて演技構成点も上がるという傾向があったけど、今回のグランプリファイナルは違ってました。元々、技術点と演技構成点は独立したものなのに、この傾向はおかしいとずっとモヤモヤしてきたから、スッキリしたかも。これからもこの採点の流れが続いてくれたらいいなぁ。


前に町田さんが配信番組の中で、トップ選手はPCSがもう上限に近いところまでいってしまっているから、ここをあと数点伸ばすより、新しいジャンプを組み込んだ方がいいという方向になってしまう、というようなことを言ってました。


今回の昌磨くんのPCSは他の選手と比べたらダントツに高いけど、前回の世界選手権よりも低いし、複数4回転時代になってずっと続いていたPCSのインフレがリセットされた感じに思えました。


パトリックチャンが美しいスケーティングに複雑な繋ぎを入れて、しかもスピードが全然落ちないという演技を見せて出ていたPCSと同等、もしくはそれを超える選手たちが出てきたけど、本当にそれと同じレベルの演技ができているかというと違ってたと思う。


昌磨くんと他の選手とのPCSの差も妥当かと思いました。表現にも気を配りながら、音楽と融合して、短い構えでジャンプを跳ぶのはそれだけとても難しいことをやっているのだから。

昌磨くんとステファンがやってきたことが、ちゃんと点数という部分でも報われて嬉しい。


ステファンはジャンプ偏重を引き起こしている今のルールに度々、苦言を呈していたけど、昌磨くんの方はジャンプを重視しているように思えて(でも、前々回の世界選手権の時、君が世界一になるために何が必要なんだろうとステファンに言われたことが発端なんだよね)、どうなんだろうと思っていたけど、ステファンの期待に応える為に、表現も努力し続けて(4回転を何本も跳ぶ中で並大抵のことじゃないと思う)、二人でやってきたことはちゃんと実を結んでいるように思えました。


ジャンプだけでは勝てないとなると、みんな表現力やスケーティングも伸ばそうと努力するし、より技術と芸術の融合であるフィギュアスケートが見られるようになる。


ペアはりくりゅうのGPF初優勝おめでとう。日本人初となる快挙だから、重圧もあったことでしょう。


女子は舞依ちゃん、優勝おめでとう。去年、あと一歩というところで代表を逃して、悔しかったと思うけど、それでもひたむきに努力し続けた結果が今に繋がっていると思います。


坂本さんはフリーでまさかのミスが出て残念でした。前回の世界選手権の時、自分のフリーの演技に枠取りの大重圧がのしかかる中、見事にノーミス演技で優勝して、メンタルの強い選手だと思っていたけど、前シーズンやり抜いて、期待もたくさんかかる中、モチベーションを持ち続けるのはきっと大変だったんだなぁと思いました。

全日本では復活できるといいなぁと思います。