関西大学さんの公式Youtubeに大輔さんから新入生へのメッセージ。
髪型からして、たぶん今年の一月撮影なんだろうなと思われるけれども、大輔さんの笑顔が見られるのは嬉しい。
同時に、わずか二カ月ちょっとでのこの世界の激変ぶりに、奇妙な非現実感を覚える。
まるでSF小説の世界の中にいるみたいだ。
恐怖や不安や責任感から、家にとじこもる人がいる一方で、
明日の生活を、人の命を支える為に、不安を押し殺して仕事に向かう人がいる一方で、
なんの根拠もなく「えー?大丈夫でしょ」と笑って遊びに行く人、
なんの根拠もなく五輪の開催日を決め、「考えたくない、賭けたんだよ、21年に」などと首相経験のある政治家とも思えない言葉を平気で吐く人もいる。
まったくもって、ため息が出るほど、多様性豊かな社会。
クリスの訃報以来、ぱたりと大輔さんご本人からも哉中さんからも近況報告が途絶えて、まあとてもそんな心境ではないのだろうと、異国の地で、この先何がどうなるかわからない不安と哀しみと闘っているであろう人の胸中を思い、健康と安全を祈るばかり。
どうしたって焦ったりイライラしたり不安になったりするだろうけれども、元気でさえいてくれれば、たいていのことは、どうにかなるから。
元気でいて。
無事でいて。
ただそれだけ。
今日、twitterでこんな記事がまわってきた。
https://note.com/6016/n/n5020e1cde905
ダメ。これ、涙腺直撃。
学校がGW明けまで休みと決まって、ガッツポーズを決めていた子どもに「ど、どうしたの?!」と「引かれてしまった」。
「非現実感」との掛け合わせの連想でもあるのだが。
もうン十年も前のこと。少し年下の従弟が、24歳の若さで急死した。
前日の夜、離れて暮らす母(私の叔母)と普通に電話で会話して、翌日、大学のゼミ室に顔を出さないのを不審がって訪問した友人に発見された時には、既に冷たくなっていたと聞いた。
「ちょっと頭痛い。風邪ひいたかなあ」という息子に、ベテラン看護師の叔母は、「温かくして、水分多めにとって早く寝なさい」とアドバイスしたそうだ。それが、最後の会話だったと。
当時20代の私は、なんだか、すごく不思議な、現実のこととは思えない感覚で、虚ろな表情で涙も出ない叔母をみつめていた。
今、子を持つ身となって、改めて、あの日の叔母の絶望を思う。
大好きな人には「大好き」と言おう。何回でも。少し照れくさいけれども。
明日はどうなるか、わからないから。