あふれかえる不満の矛先を夫に向けた私は、無理！と思いました。このままではいけない。何とかしなくてはいけない。調べました。調べましたよ。そしてあまり乗り気では無かった夫と産まれたばかりの娘を連れてクラスを受講してきました。新しく親になるカップルが親になる、新しい子供という家族が増えることによって変わるパートナーとの関係をどのようにしたら良好に続けることができるのか、を学ぶクラス。
周りを見回して、半分くらいは私たちのように新生児を連れていましたけれど、他の半分は臨月の人とそのパートナー。
「何て先見の明がある人たちなんだ！」
と思いましたよね。実は地元の病院で、このクラスの受講を勧めているところがあるらしいです。こういうものがある、ということは出産後、同じような問題を抱えるカップルが数多くいる、ということでもあると思います。
妊娠したら、新しい子供を迎える、という方に気をとられ、パートナーとの関係が変わる、などということに気がつかない。気がついた時にはもう取り返しがつかない状態になっていたりすることもあるのかもしれない。というか、あるのだと思います。子供が産まれてから一年以内にパートナーと別れるカップルは２０％近くなどという数字も見たことがあります（アメリカの数字です）。
自分の考えていることを伝えるべき相手に伝えるのはとても大切。私はそれが苦手なのです。こんなに思っているのだから相手もわかるはず、なんて思ったりもするのですが、もちろんそんなわけはないのでして。当たり前のことなのかも知れないけれど、自分の大変さによって周りが見えなくなって「キィーーーーー」となっているときに、一度落ち着いて、相手を思いやることの大切さを学ぶ、というのは私にとっても夫にとっても必要なことだったのだと思います。行ってよかった。クラス受講後、夫との関係が良くなったように思います。
そして、クラスのなかで、夫と話す、という時間が設けられており、そこで私は
「子供が出来たからには離婚はしたくない。親に離婚された子供の気持ちがわかるから。」
というようなことを言ったように思います。言って自分でびっくりした。そんなことを考えていたなんて思いもしなかったから。自分が離婚したくないとそんなに強く思っていたなんて思ってもみなかった。結婚しておいてそれも変な話なのですが、「離婚」というものをを肯定することは私のアイデンティティーの一部だと思っていたから。誰かに伝えることで気づく自分の気持ちってあるのだと思います。離婚が悪いことだとは決して思わないのです。離婚をせざるを得ない状況ってあると思うし、良くない状況は、続けることの方が良くないと思うし。離婚は否定しないけれど、子供を作ってしまったからには出来ることならば私はしたくない、と思ってしまったのですね。まあ、離婚がしたくて結婚する人はいないのでしょうけれど。「子供のために」という大義を掲げて良くない関係をずるずる続けていく、という状況になってしまったとしたら、それは子供にも迷惑な話だと思うし、難しいね。何事もそうですけれど、問題が起きてしまった後に対処するよりも、出来ることならば問題を未然に防ぐことができるのであれば、そちらの方がずっと良い。
最近、つくづく思うのですけれど、学生時代、テストで、
「傍線の箇所で作者は何を考えているのでしょうか。次のA-Dのうち、最もふさわしいものを選びなさい」
みたいな問題がけっこうあったではないですか。あれってどんな意味があるのでしょうか。そんなさ、空気読め、みたいなスキルを磨くよりも、自分が何を感じ、何を考え、それをどう人に伝えることができるのか。人に何をしてもらいたいのか、何をされたら嫌なのか、一緒に何がしたいのか。自分を思いを人に伝える手段を手に入れることの方が人生にはずっとずっと大切で役に立つのだと思うのです。言わなきゃわからない、それはその通りなのだけれど、それを言う、ということがいかに難しいことか。言い方、タイミングを間違えると思ったように伝わらなかったりもする。誤解されないように、自分の考えを相手に伝える、きっと死ぬまで私の課題なんでしょうな。いつまでたっても苦手ですよ。
そして、出産前に登録したサポートグループ。これもその時を乗り越えるための救いになりました。同時期に出産した人が週１回集まってその週にあった良かったこと、悪かったこと、寝かしつけ方、母乳の悩み、家族の問題、赤ちゃんの発達、などなど、様々なことを話し合う会です。大変なときに同じ大変さを経験している人たちと定期的に会えることがこんなに支えになるなんて思ってもみませんでした。初めて親になったことによって、びっくりするくらい、みんな同じような悩みや戸惑いを抱えているんだ、ということを知ること、自分が一人ではないことを知ること。とても大切です。
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本日のみみみみず
Digable Planets - Rebirth Of Slick (Cool Like Dat)
ラジオから聞こえてきたんです。とても懐かしかった。大学の時に良く聞いていたな、と思って。レポートとか書きながらね。ヒップホップなんだけど、耳にとても心地いいの。