3倍体、半数体

いやはや、だいぶ間が空いてしまいましたな

高校で生物を履修された方はよくご存知なのでしょうか。僕は物理選択だったのでこれから書くことはあんまり正しくないかもしれません。

現在生物のセミナーではｱﾌﾘｶﾂﾒｶﾞｴﾙの3倍体、半数体をつくる実験を行っています。

3倍体とは染色体が通常2組なのに対し3組持っている個体のこと、半数体とは染色体が通常の半数しかない個体のことを指します。

3倍体を作るには人工受精させた卵を低温処理(氷で冷やす)した後通常の方法で育てます。
3倍体になっているかどうかはオタマジャクシがある程度大きくなってからシッポの先をちょん切って顕微鏡で観察、核小体が３つあれば3倍体と言うことになります(逆に核小体が１つのものがあれば2倍体です、通常核小体は１，２個)
半数体を作るには、精子(の核？)を紫外線で無力化し、それを卵にかけて受精させます。
確認方法は、まだ実験でやってないので分からないです



成熟したメスにホルモンを注射し、排卵を促します。卵の採取方法は写真の通り、カエルを絞ります。私もやらせてもらえましたが、なかなかどうして、ムズいです。


採取された卵


せーし＝精子懸濁液をかけます。これはオスを殺して精巣を取り出し、細かく刻んでリンゲル液と混ぜたものです。うぅ痛っ
リンゲル液中では精子は活動が鈍くなるので、無駄にエネルギーを消費させずに済みます。冷蔵保存します

取り出された精巣。


オタマジャクシのシッポをちょん切る際に麻酔をかけます。その薬がこれ、MS222(トリカイン・メタンサルフォネート)

この液に直接オタマを入れます

氷冷することでさらに麻酔にかかりやすくします

シッポを頂戴しているところ(協力：Snailさん)

こちらは半数体を作る作業。紫外線の照射量を、文献を元に計算します



照射中(協力：たけ･･･じゃなくてd@wさん)

ただ倍数体を作るといっても、成功するにはほんのわずかですし、3倍体だと確認がとれた個体も切断が元で大体が死んでしまうやらで、なかなかうまくいかないです。
いや、実験は難しい！