ふう…
はぁ… … … 。
参ったな… … …。
あれ? 君、来てたんだ。 気がつかずにごめんね。
って、え? オレ、ため息なんてついてた?
あ、あはは~。 嫌だなぁ。 ちょっとあくびしてただけだよ~。
…って、君にはごまかしきれなかったかな。
うん、実はちょっと落ち込んでいたんだ。
実は、ピグのライフをやっている神子様達はご存じだろうけどね、先行の「滝」がもらえるイベントが先日あったんだ。
で、オレどうしてもその滝が欲しくてね、オレなりに頑張ったんだよ! うん、本当に頑張ったと思う!
まさか誤算で、制限時間が迫る頃に、あんなに切手の出現率が悪いなんて、想定外でね……。
余裕に在庫があったはずの白藤が、まさか使い切っちゃうなんて!
で、慌てて、畑で術を使って、白藤を手に入れたけれど、調理台に戻る途中で、時間が切れちゃったんだよ!
でもまだ数秒だしと思って一縷の望みをかけて一応作ったんだ、最後の一つ。
…でもやっぱり駄目だった…
事実を知った瞬間、オレの全身から力が抜けていくのがわかったよ。
オレさ、オレなりに頑張ったんだよ!
君に喜んでもらいたくて。君の笑顔が見たくて。
だって君、「熊野の那智の滝がすごく良かった」ってあんなにはしゃいでたでしょ?
だから思ったんだ。
… … …。
オレの庭に滝があったら、君に喜んでもらえるんじゃないか…ってね。
でもダメだった。
あー。 情けないな~。
ホント、オレって何やっても中途半端でさ。 君に笑顔の一つも贈れない…。
という事で、その日は、さっさとふて寝して気分を切り替えようと思ったんだけどね。
ヒノエ君とバッタリ出会っちゃったんだよ~!
いや、これにはオレも驚いた。
でもさ、いろいろ話していくうちに、こんな事は小さな出来事の一つにしか無いって感じさせられてね。
流石、熊野の別当だね!
若いのに頭の回転と思考の切り替えが早いんだよ。
オレも見習わなくちゃいけないよね~。
じゃないと、朔や母上、何よりも大切な君の事を守り切れないからね。
で、最初はオレの滝を取り損ねた愚痴を聞いてもらって、その後、どんな拍子だったか忘れたけど、お互いの故郷自慢の話になってね。
当然ヒノエ君は熊野を推すし、オレは鎌倉を猛烈に推した。
で、出た結論が、「いつかお互いのお薦めの場所を巡ろう」という事になったんだよ!
という事で、今後どちらかがお互いの「お薦め場所」を巡る時があるかもね。
その時は、もちろん神子様達も御同行願えれば、正に百人力だよねっ。
だってさ~、現代でも突然「怨霊」が襲ってくるかもでしょ?(例:迷宮)
だから、怨霊を浄化できる神子様が一緒だとヒノエ君が心強いって言ってたし、オレも君がいてくれると… … …。
で、記念にオレの庭で写真を撮ったんだ。
ヒノエ君、先日は落ち込んでいたオレを元気づけてくれてありがとう!
そして、(これが一番言いたかった事)
ず~~~~っと引きこもりだったオレを、表に出す勇気を与えてくれた事に、何より感謝するよ。
ホント、ありがとね。
オレ、神子様達の笑顔、沢山見たいから、頑張るね!
