軍奉行の仮面を脱ぎ捨てて -10ページ目

やあ、おはよう。

天気が良くて気持ちいいね~。

絶好のお出かけ日和だよ。

 

昨夜は突然、お誘いの文を送ってごめんね。

やっと休みがもらえたんだ。

久しぶりの休日、どうしても君と過ごしたくてね。

 

朝からそわそわしているオレを見て

朔が「あら兄上、今日は洗濯なさらないの?」なんて冷やかすんだよ。

そして、「ふふっ、彼女によろしく伝えてくださいね」なんて、君との逢瀬だってバレバレだったみたい。

ホント、参っちゃうよね~。

 

 

え、何処に行くのかって?

以前に鎌倉を案内するって約束したの忘れちゃった?

今日一日オレに任せてよ。

 

実を言うと鎌倉の観光地ってあまりよく知らないんだよね。

昼間は仕事だし、オレが鎌倉周辺をうろつくのって早朝と夜だし、休日は凄い人込みで出歩きたくないしさ… … …

 

だから、案内するのはオレ達にちなんだ場所になってしまうけれどいいかな?

 

ありがとう!

じゃ、張り切っていってみようか。

 

 

 

えーと、君はこの場所、もう気づいているよね。

そう、北鎌倉の駅だよ。

 

 

円覚寺はこの駅の踏切の真正面にあるんだ。

 

 

あ、もし幻影が現れたら、すぐに皆に知らせるんだよ!

 

 

さて、せっかくだし、怨霊の被害を確認していこうか。

 

 

次は、鶴岡八幡宮へ行くよ。

ちょうど、ぼたん園の招待券をもらったんだ。一緒に見に行こうよ。

 

 

さ、着いたよ。

この橋、今では渡れないんだよね。 昔は渡れたんだけれどな。

 

 

有名な舞殿から見た本宮。

先日の鎌倉まつりでの「静の舞」、たまたま雨だったよね。

演者は毎年、裾をずるずる引きずって舞殿へ向かうのだけれど、今年はどうするのかなぁ~って思っていたら

付き添いの人が裾を持ち上げて地面に付かないようにしていたよ。

 

 

残念ながら、大銀杏の木は7年ほど前に倒れてしまったので、この写真には写っていないんだ。

 

 

あ、ついでだからちょっと寄りたいところがあるんだけれど、君は少しこの辺を見てきたら?

 

 

… … …

 

(… … … 頼朝様 … … …)

 

 

 

あ、君、戻ってきたんだね。

さて、次行こうか。

 

 

小町通りを通るのもいいけれど、せっかくだから若宮大通の段葛(だんかずら)を歩いてみないかい?

 

 

あ、あのお店、白龍がいたら絶対に「食べたい」って大騒ぎしそうだよね。

食べて見るかい?

… うん、確かに蜂蜜の味が口に広がるね。

え?何笑って、って、えええ~?

口の横についてるって、そんなに大笑いすることないでしょ~。

 

 

こ、これは…

うーん、飲んでみたいけれど、オレ的にはなんだか微妙だなぁ。

 

 

あれ、君何処へ行くの?

ああ、教会ね。 え?中へ入るのかい?

うーん・・・

何だか、ライバルの兄弟が出てきそうで落ち着かないな~。

早く出ようよ。

 

へぇ~、こんなものがあるんだね。 メダルじゃないんだ。

2つ選んでるけど、一つは朔へのお土産だって?

ありがとう、朔も喜ぶよ。 君ってホント、優しい子だね。

 

 

 

ところで、そろそろお腹が空いてきたんじゃないのかい?

若宮大通と小町通りを結ぶ横道に美味しいお店があるんだ。

案内するよ。

朔が以前 はやしらいす を食べたがっていた時に、譲君から「ここが味もコスパも最高ですよ」って教えてもらったんだけれど

こすぱ って、どういう意味なんだろう?

 

 

 

さて、この後は鎌倉駅から江ノ電に乗って江の島へ行こうか。

 

 

将臣君達とばったり出会ったりしてね。

 

 

七里ヶ浜で途中下車して、ちょっと海を見ていかないかい?

わかりにくいけれど、富士山も見えるね。

知ってるかい?

富士山って女性の神様が住んでいるんだって。

だから、綺麗な人が来ると、嫉妬して隠れたり見えにくかったりするらしいよ。

今日は君に嫉妬しているみたいだね。

 

 

折角だから砂浜を歩いてみようか。

あはは。

二人の足跡が、波で洗われて消えてしまうね。

え?

いくらオレが洗濯好きでも、折角の君との足跡を洗ったりしないよ~。

 

 

 

さぁ、江の島についたよ。

ここからは階段や坂道が続くから、足元気を付けてね~。

って、君なら大丈夫だったね。

 

 

ここの温水プールは、以前にも皆で遊びに行った事があったよね。

また一緒に行こうよ。 

 

今度は二人だけで、ゆったりと過ごした … い、いや、何にも言っていないよ、あはは。

 

 

 

あれ、白龍がいるよ。

って、随分と恐ろし気な姿をしているけど、普通の人には龍神様は怖いものだしね。

白龍が見たら、「これが … 私を模した姿 …」 って落ち込んじゃうかもねぇ~。

 

 

さ、岩屋の洞窟に入るよ。

蝋燭を持って歩くんだけれど、天井が低いから頭をぶつけないようにね。

少し屈んで歩いた方がいいかもね。

真っ暗で怖いって?

あぁ、そういえば以前こんな感じの所に幽閉されていたこともあったものね。

嫌な事思い出させちゃったかな。

ごめんごめん、さっさと外に出よう。

 

 

今日は、海が荒れているね。

風に煽られて落ちないように気を付けて。

ほら、そんなに身を乗り出したら危ないって!

こうやってオレが支えてあげれば、好きなだけ眺められるでしょ。

 

 

さて、そろそろ陽も傾いてきたし、風も冷たくなってきたね。

残念だけれど、風邪をひかないうちに戻ろう。

 

 

しゃしん とか言うモノを撮らなかったけれど

コーヒーを飲んだり ころっけ という芋をつぶして衣をつけて油で揚げたものを食べたり。

君に似合う耳飾りやお菓子とか沢山買ったね。

他に買い忘れた物は無いかい?

じゃ、駅に戻ろうか。

 

 

 

一日歩き回って疲れさせちゃったかな。

あはは。そんなに喜んでもらえたなんて、案内した甲斐があったよ。

え?オレの事は気にしなくていいって。

 

君の笑顔を沢山見られたし、今日一日、君の時間を独占出来たしね。

何より、君が喜んでくれたのが一番嬉しいなぁ。

それだけでオレ、幸せな気分になっちゃうよ。

ホントだって!

これ以上最高の休日は無いよ。

ありがとうね。

 

 

えーと、その … 

今日はもう終わっちゃうけれど、オレの休日はこれからもある訳だし

また、君とこうやって休日を過ごせたら嬉しい、かな~。

あ、あはは。 何言ってるんだろう、オレ。

 

 

今度は君が好きなところを案内してくれると嬉しいな。

え?ホントに?

約束だよ、オレ楽しみにしているから。

君のその笑顔だけで、明日からの辛い任務にも耐えられるよ。

 

 

 

じゃあ、またね。