傷つくことなんて、人間関係の前では日常茶飯事だと


思ってきたんです。だけど、意外と、守られてきた人って多いんですね。


家庭や学校、それに会社までも。


取り巻く環境が、緩やかに流れてるって感じで。



でも、そういう人ほど、1度でも厳しい立場に立たされると、かなり脆さを


露呈するんですよね。


いや、別に安保的な生き方を否定してるんじゃないっすよ。


人としての魅力を言いたいんです。



女の子のブログで、よく「恋愛でボロボロになって・・」とか言ってるけど、


そのほうが、よっぽど人間らしさが出てますよね。


客観的に見ても、「あ、今は辛い時期なんだろうな」って。でも、その試練が


人を必ず成長させていく。



自分が小説を書く時に、必ず1つの大きいテーマを持って創作活動に


望んでるんですけど。


それが、「幼少の傷」なんですよ。



例えば、子供の頃、駆けずり回って足や腕に、擦り傷を負ってたじゃない


ですか。誰でもある経験だと思うけど。


危ないって解かってても、高いところから飛び降りるみたいな(笑)


イテーよ!!とか、言って泣きながらも、元気みたいな。



当たり前だけど、出血した後に「かさぶた」が出来るわけで。


かさぶた、って自然治癒じゃないですか。


自然に治そうとする傷。


人間って、どんな状況でも治そうと体が欲する。


で、次に今よりももっと、強い皮膚を作り出す。


子供なら特に回復力が早い。



心も同じだと思うんですよ。


幼い頃に負った、精神的なトラウマであっても、辛い失恋であっても。


その時は、辛い出来事かもしれない。だけど、後々になって


精神力が厚くなって、人間的に成長していってるわけで。



そこで、逆に治さなくていいとか、悪い方向にもっていこうとかする人も


勿論いると思う。


だけど、よく考えて欲しいのは、自然治癒力は切っても切り離せない


もともと備わってる能力なんですよね。


確かに逆らうのは、意志で強引に捻じ曲げられるかもしれない。


でも、完璧に逆らえたことがある経験なんて、滅多にない。


逆らえたら、簡単に死ねますから。


だけど、人である以上、前を向いて回復していく。 皮膚が強くなって


いくのは、立派な成長だと思う。


で、傷が深ければ深いほど、人に慈しみを持てるような、


そんな気がします。



だから、失恋をしたからと言って、別にダメな人なんかじゃなくて、


むしろ魅力を感じないのは、過保護のまま、自分を偽ったまま、


人と全く繋りを持たない人たちです。



傷を負うのは、誰だって同じじゃないですか。


かすり傷1つしない人に、恋愛なんか語られたくないですよね。



あー!!なんか、真面目な話になってる!!(笑)


的な今の俺の気分です。