1週休んでタキソール3コース目開始。
 1週間あくと、そうだ、化学療法中だった、という気持ちが新たによみがえってきてしゃきっとする。
 ...のはずなのに...。
 やっぱり最近適当な気持ちで臨みすぎな気がする。
 また熟睡。
 知らないうちにタキソールがつながっていた。

 どうして傷が縦なのか、Y先生にきいてみた。
 今さらではあるけど、今だからこそ聞けること。
 余裕で手術を受けた気でいたけれど、今から思えばあの頃は、終わればそれでいいというくらいに思っていた。
 
 どうしてなのか、ぼくもずっと考えてた。

 切ってくれた先生はもうすぐアメリカへ留学してしまうという噂。
 こりゃ一生謎のままかな。

 そして、何百人も乳がんの方を見てきているY先生は、
  傷の向きだけじゃなくて、
  私に見えていること、分かることよりずっとたくさんのことを、
  検査データや診察の中に見ているのだろう。
 そんな先生の目の中に、私の乳がんはどんなふうに映っているのだろう。