先日、『興奮させないのではなく、コントロールする』の記事に関して
何件か質問を頂いたので、もうちょっと詳しく説明したいと思います。

興奮すると手が付けられなくなるからといって
犬を興奮させるような物、場所、遊びを
全て避けている飼い主さんは意外と多いんですね。
興奮させることを避けた結果、いつまでたっても興奮症は治まらない、
3才、4才になっても、相変わらず些細なことで大興奮。

こういう状態になってしまうのは程良い興奮をして
クールダウンするという経験が少ないからなんです。
経験不足だから興奮したら、どうすれば良いか分からないんです。
興奮し過ぎそうなタイミングを見極めて
クールダウンさせる経験を積むことで
自身を落ち着かせる方法を犬が学ぶわけです。

さてクールダウンさせる具体的な方法ですが
そろそろヤバイなって時に声掛けやアイコンタクトは無しで
カラーなりハーネスなりをガッチリ掴んで犬の動きを封じます。
何かにロックオンしてしまっての興奮なら
犬の向きを変えて固定です。
少し落ち着いたら、ゆっくりその場で1周させます。
小型犬なら飼い主の周りを、ぐるっと歩かせる感じです。

パピーならば、お散歩に慣れ始めた頃くらいから
興奮→クールダウンの練習を始めると良いです。
これも社会化の一つだと思います。